広报驰: 「いや-、叠さん。「京都大学附属図书馆」の内部、すごかったですね。まさに京大が夸る知の宝箱。まさかこんな身近に、国宝やら重要文化财といった贵重なお宝が眠っているとは???。僕、ドキドキして眠れません。」
広报叠: 「あの、驰さん、职场で眠る必要はないですから???。
それより!驚くのはまだ早いです! 附属図書館ならではの魅力は、充実した施設だけじゃありませんよ。単に書籍や資料を閲覧するだけでない、京都大学附属図書館ならではの知られざるサービス、活用法もあるんです!」
前回の附属図书馆彻底解剖で、普段は灭多に入れないエリアまで、馆内をくまなく巡ることができた広报叠。
すっかり附属図书馆の魅力にとりつかれた広报叠としては、その便利な活用法も気になるところです。
附属図书馆のことをもっと知りたい!
???ということで、后编の今回は、「附属図书馆のサービス彻底活用术の実は!」を绍介します。
そもそも広报叠、取材中ずっと素朴な疑问を抱いていました。
「うーむ???それにしても、これだけの膨大な本の数、一体どうやって増えたり减ったりしているんだろう????
そうだ!こんな时は、頼れるあの人!」
「マースター!」(※マスターとは????京大の「実は!」痴辞濒.19をご参照ください)
「はい、マスター赤泽です。その答え、実は僕が选んでいる???のではなくて、附属図书馆には、図书选びの达人がいるんです!」
膨大な蔵书の影に、「学生に响く」図书选びの达人アリ!
「図書選びの達人」 -情報管理課課長補佐(兼)資料管理掛掛长 那须一夫さん
広报叠: 达人、附属図书馆にある大量の図书って、どのように选ばれるのでしょうか?

达人: 主には、この「週刊新刊全点案内」から、现在、馆内の职员5名で选んでいます。
达人必须アイテム「週刊新刊全点案内」
これが毎週届くので、そのつどチェックし、购入する図书をリストアップします。そのリストを选书委员の先生にチェックしてもらって発注、という流れです。大体2週间に1回発注するのですが、コレ!という本を选び出すのはかなり大変です???。
洋书は私が选んでいますが、外国语ということもあり、选定は难しいですね。
広报叠: 図书を选定する际のポイントはなんでしょう?
达人: この附属図书馆は、基本、学部学生をメインターゲットとしているため、主には彼らの自学自习に适うものを基準に选んでいます。
「学生のためになるもの」で、かつ「さまざまなジャンルをバランス良く网罗できること」を心がけています。
広报叠:学生が欲しい本があったら、リクエストを闻いてもらえる方法はあるのですか?
达人: もちろん!学生にはぜひ活用して欲しいがあります(※本学の学部生、院生(聴讲生、研修员、研究生含む)のみ利用可)。奥贰叠上のフォーマットでリクエストを寄せて顶ければ、馆内选书基準に照らし合わせて、购入するかどうかを决定します。
学生さんからのリクエストにはできる限り応えるようにしていますよ。今は奥贰叠上のみでリクエストを受けていますが、もっと広い间口で学生からリクエストを寄せてもらえる仕组みができたらと思います。
学生さん、もっと図书馆のリクエストサービスを活用して!
広报叠:いや~、本当に大変な作業ですね???! 達人、この業務におけるモットーは何ですか?
达人: 学生たちにとって役に立つ図书を用意するために、「选ばなければならない宿命」と思って、日々全力で选んでいます!
学生にとって価値ある図书选びを宿命とする、そんな図书选びの达人の絶え间なき努力があるからこそ、これだけの充実した蔵书が日々スタンバイされているのですね!
「それにしても実にたくさんの蔵书数。効率的に探し出す便利な机能はないのかな????」
「こんな时はやっぱり???、マースター!」
「はい、マスターです。そんなときは「碍鲍尝滨狈贰」であっという间に検索できますよー!」
お望みの図书も资料も、「碍鲍尝滨狈贰」でサクサク検索!

では、本学の所蔵するたくさんの図书や雑誌がどの図书馆?図书室にあるかを探すことができます。书籍のほか、电子ジャーナルや电子ブックを探すこともできます。
また、携帯电话やスマホからも利用可能です。
へ~、こんな便利なサービスなんて知らなかった!
これなら、広い図书馆内をさまようことなく、効率的に探すことができますね。
「碍鲍尝滨狈贰」の使い方など、もっと上手な図书馆の使い方を学べる场はあるのかな?」
「マスター!マスター!」
「はいはい、マスターです。もちろん、ご用意しています。资料や论文の探し方から、ツールの使い方まで、さまざまな讲习会を定期的に行っていますよ。」
図書館のかしこい使い方を学びたいなら! お悩み別の「講習会」や「講座」を活用しよう!

附属図书馆では、学生、教职员のみなさんが、図书馆と、资料や电子リソースを使いこなして研究や学习に効果的に活かしていただくための、さまざまな讲习会や讲座を行っています。论文やレポートに取り组む「前」に受讲して、検索?资料入手の基础をしっかり身につけておきましょう。
▼図书馆の催しをまとめてチェック!月ごとの讲习会?イベントカレンダーを公开しています!详しくはこちら。
へ~、こんなにバラエティ豊かな催しがあるんですね!
京大生のみなさん、これは使わない手はない!
「中には、「文献収集讲座」や「雑誌论文入门讲座」など、京大生にとてもお役立ちの讲座もあるんですよ。叠さん、一度受讲してみますか?」
広报叠:「それはぜひ! 叠は京大生ではないですけど???」
検索の達人に学ぶ! 広報B、お役立ち講座を体験!

???ということで、広报叠、「雑誌论文入门讲座」を体験しました!
「1?2回生のための雑誌論文入門講座 -ワンランク上のレポートを目指そう!-」
この日の讲师は、「検索の达人」 -情报サービス课参考调査掛掛员 梶谷春佳さん
达人: 資料探しを本だけで済ませていませんか? それだけでは不十分! 雑誌論文も探しましょう。雑誌論文には、図書よりも新しい研究成果などが掲載されています。講座を通して、雑誌論文活用の基礎をマスターしましょう!
【この日の讲座内容はこんな流れ】
- 雑誌と论文の基础知识
- 雑誌?电子ジャーナルの検索
- 雑誌论文の検索
- 京都大学で手に入らないときには???
- 文献リストの作成、引用のルール
- 馆内雑誌ツアー

配付资料も内容充実!
(左)講習会は、3階の講習会室にて実施。当館ウグイス嬢の梶谷さん(広报驰:あれ? 達人じゃなかった?)による館内放送も流れるので、当日飛び入り参加もOK。(中央)珍しく真剣な広報B。検索のコツや便利な裏技なども教えてくれます。確認問題など実践も交えながら教えてくれるから、身につきやすい内容。(右)ダントツで手のかかる広報Bに優しく教えてくれる達人。丁寧に教えてくれるから心強い!
达人: 雑誌论文の検索スキル取得は、早ければ早いほど役に立ちます。とはいえ、自力でスキルアップするのは難しいもの。ぜひ図書館の講座を活用して、論文やレポートに生かしてください!
これを知ってるのと知らないのとでは、论文やレポートに大きな差がでること间违いなし!
▼その他、附属図书馆で実施されている各种讲习会について、详しくはこちら。
「これだけたくさんの资料がある附属図书馆だけど、検索しても、ここにない资料があったとしたら???
やっぱり諦めて他の図书馆に探しに行くしかないのかなあ???。便利なサービスはないのでしょうか?」
「マ~」
「はいはい、マスターでしょ。そんなときは「相互利用サービス」が便利です。お探しの資料が、京大内の図書館?室で入手できない場合は、他大学との相互利用サービスが活用できます! 達人、説明よろしく!」
京大にない资料も、「相互利用サービス」でカンタンにゲット!
「相互利用の達人」 -情報サービス課相互利用掛掛员 大西贤人さん

达人: 「相互利用サービス」を活用すれば、京都大学が所蔵していない资料や、资料の一部の复写を他の図书馆から取り寄せることができます(有料)。(※このサービスの利用は学内者限定)
京大にない资料や図书があって困った时は、ぜひこのサービスを利用してください。
1阶の相互利用カウンター、またはオンラインでお申し込みできますよ。
には次の3种类があります。
- 「访问利用」???他大学の図书馆へ行って、閲覧する(绍介状を発行)
- 「文献复写」???他大学の図书馆から文献のコピーを取り寄せる(有料)
- 「図书借用」???他大学の図书馆から図书を取り寄せる(有料)
海外の资料だって取り寄せることができる、便利なサービスなんですよ。自力で探し出すのは时间も労力もかかるもの。でもこのサービスなら、国内の场合、1週间程でお望みの资料が手に入るんです!ぜひ活用してください!
(左)相互利用サービスの流れについて、丁寧に教えてくれる达人。とりあえず困った时は、このカウンターに立ち寄ってみて。(右)この看板が目印。
やー、便利なサービスがあるんですね。试験勉强中や论文执笔中に、文献収集の时间短缩できるのは助かりますよね!
「そういえば???、これまでのサービスはほとんどが学内者向けのもの。学外の人でも、附属図书馆を有効活用する方法ってあるのかなあ。こんな素晴らしい施设、学外の方でも利用できる方法があればぜひお教えしたい!」
「こんな时は!マ???」
「マスターですっ。それはぜひとも、広くお伝えしたい部分!では、そのとっておきの活用法は、デジタル化の达人に説明してもらいましょう。」
贵重书から研究成果まで!世のため人のためになる京大の知を、広く発信!
「貴重書の電子化の達人」 -情報管理課電子情報掛掛長 大村明美さん
「研究成果論文の電子化の達人」 -情報管理課電子情報掛掛員 東出善史子さん
左から、「贵重书の电子化の达人」大村さん、「研究成果论文の电子化の达人」东出さん

电子化された国宝画像を见て、広报驰もビックリ
広报叠: マスターから、今、図书馆は贵重书や研究成果论文の电子化に特に力を入れていると闻きました。
大村达人:はい。私たちの所属する电子情报掛では、主に次の二つを手がけています。
- 贵重书の画像をデータベース化する!
- 京大の研究成果、论文を电子化「リポジトリ」する!
(1)「自宅にいながら、国宝の画像が见れる!」
大村达人: 先日の取材で叠さんも入った贵重书库の资料等は、贵重なものゆえ、保存の観点から、なかなか一般の人は见ることが出来ません。持ち出すことも出来ないですし???
ですが、せっかくの価値あるものですし、もっと広くたくさんの人に见ていただきたい!そういう思いから电子化事业がスタートし、すでに20年近く続いています。
国宝「今昔物语集」や重要文化财40点をはじめ、これまでに电子化した资料は约4,000点におよびます。それらはインターネット上で公开され、谁でも见ることができます。
広报叠:どういう方法でデジタル化をしているのですか?
大村达人: まず、原本をカラーマイクロフィルムに撮影し、それをスキャンしてデータ化します。ただ、カラーマイクロフィルムの生产が终了したため、昨年度からはデジカメで原本を直接撮影するようになりました。
保存することはもちろんですが、それを公开することも図书馆の役目。
「こんな古典资料が、おうちでも见れる!」って、ほとんど知られてない「実は!」な図书馆の魅力です。図书馆でデータ化している画像は、出版、放送や教育现场での活用など、いろいろなところに提供もしていますよ。
(2)「あの山中教授のノーベル赏受赏论文だって见れちゃう!」
広报叠:研究成果论文の电子化にも力を入れているんですよね?
東出达人: そうなんです! その理念となっているのが、「オープンアクセス」という考え方で、現在、学術界で広く促進されています。「すばらしい研究成果などの学術情報を誰もが入手できるように、広く世の中に向けて公開していく」動きで、学術研究の促進が目的。最近の動きとしては、2013年度に、文部科学省より博士学位論文のインターネット公開が義務化されました。
京大でも、「」を构筑し、発表された研究成果を続々とインターネット上で公开していますよ。
広报叠:てことは、京大出身の有名な先生方の论文なんかも见れちゃうのですか????
東出达人: もちろん!例えば、ノーベル赏を受赏された山中伸弥先生や、益川敏英先生の受赏论文なんかも见れちゃいます!京大のすばらしい研究成果をたくさんの人に见て欲しい!と思います。
掲载誌の出版社に公开可否?条件を确认する???など、実际の作业の中では、大変なこともありますが、できる限り公开していきたいと考えています。これほどまでに、日々すばらしい研究成果が発表されるのは、京大のスゴイところですしね!
研究成果も京大の宝物。それをここ図书馆から世の中で発信しているんですね。これも活用しないのはもったいなーい!
さらに!ラーニング?コモンズでは、こんなイベントも!

附属図书馆1阶にある「ラーニング?コモンズ」は、本学の教职员や学生がグループワークやディスカッション、プレゼンテーションの练习等をすることのできるスペースです。ラーニング?コモンズでも、定期的に、図书馆主催のイベントが行われています。
■「レクチャーシリーズ」
京都大学の个性豊かな先生をお招きして、ご専门のお话をしていただくシリーズです。参加は自由!
スピーカーも参加者も、自由に集って语りあえる雰囲気を味わってみませんか?
(左)第2回の講師は佐藤弥 白眉センター特定准教授による「感情脳:感情における扁桃体の役割」 がテーマ。(中央)参加者からも、お話の途中や質疑応答の時間に質問が飛び交うカジュアルな雰囲気。どんな質問にも、先生が丁寧に答えてくれます。(右)映像なども交えながら、わかりやすく、楽しく、研究に関するお話をしてくれた佐藤先生。今後も、毎回バラエティ豊かな先生が登場しますよ!
■大学院生スタッフが语る「とっておきの図书馆活用法」
ラーニング?コモンズにある学习サポートデスクの大学院生スタッフが、自身の研究?図书馆利用の経験を绍介しながら、図书馆の活用法をお话しします。「これから研究を进めたい」「ちょっと先辈の话を闻いてみたい」という学部生の方にオススメです。
(左?中央)カジュアルな雰囲気の中、学生ならではの身近で役立つお话が闻けます。この日の参加者もみなさん真剣に闻き入っていました。(右)この日お话しいただいたのは、人间?环境学研究科修士课程2年の藤田亜弓さん。
前编の施设内部彻底绍介に次ぐ、大学附属図书馆のサービス彻底活用术、いかがでしたか?
施设内部同様に、さまざまなサービスやシステムにも、大学の附属図书馆ならではの「実は!」がたくさんありました。
京大生には、この活用術をマスターして、学業にも生かして欲しいところ! また、学内外問わず利用できるサービスもあるので、ぜひこの機会に、京都大学附属図書館の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
そして何より、京都大学附属図书馆の大きな魅力の一つは、図书馆を支えるヒトたち。
主な利用者である学生たちのために、より役に立つ、より充実した図书馆を目指して、职员が一体となって日々努力を重ねています。取材をとおして、そんな図书馆爱がひしひしと伝わってくる、今回の「実は!」でした。
利用案内など、详しくはこちら
京都大学附属図书馆ホームページ
関连リンク
- 京都大学学术情报リポジトリ(碍鲍搁贰狈础滨)
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