人文研アカデミーシンポジウム「日本から见た68年5月」

人文研アカデミーシンポジウム「日本から见た68年5月」

※ 紹介文および「出演者プロフィール」を追加しました。(2011年12月12日)

西川长夫「パリ五月革命 私論 転換点としての68年」(平凡社)刊行記念

 フランスの「68年5月」に立ち会った日本人留学生がいました。彼は日々、集会やデモに足を运び、ビラを集め、写真を撮りました。同书はその生々しい记録であるとともに、その后、文学と歴史における彼の研究を深く规定することになった「革命」をめぐる现在の时点からの问い直しです。フランスのみならず世界各地で起こった68年の叛乱は、グローバル资本主义の危机が囁かれる今日、様々な角度から再検讨の対象となっています。あの「事件」はどのような転换を世界史にもたらしたのか、あれはほんとうに「革命」であったのか、そしてあのような叛乱がまた生起する可能性はあるのか。日本とフランスの「68年」を交差させる西川长夫氏の着作は、この再検讨に不可欠の视点をもたらしてくれるはずです。

 なお、会场に西川氏所蔵の「68年」一次资料と氏撮影の写真を展示します。

日时

2012年2月5日(日曜日) 14時00分~17時00分

场所

百周年時計台記念館 2階 国际交流ホール

申し込み

聴讲无料?申込不要

プログラム

第1部 対論

长崎浩氏(评论家)
西川长夫 立命館大学名誉教授

第2部 シンポジウム

安丸良夫 一橋大学名誉教授
上野千鹤子 東京大学名誉教授
伊藤公雄 京都大学教授
中岛一夫 近畿大学文芸学部准教授

総合司会:市田良彦 神戸大学教授

出演者プロフィール

长崎浩 1937年生まれ。評論家。60年安保闘争に東京大学の学生として参加し、60年代末の全共闘運動高揚時には、「叛乱論」を雑誌 「情況」に発表して運動を代表する理論家の一人となった。以降80年代まで政治思想情況にコミットする発言を続け、90年代からは環境問題やリハビリテー ションの分野でも活躍している。最近著に「共同体の救済と病理」(作品社)。

西川长夫 1934年生まれ。立命馆大学名誉教授。専门は比较文化论、フランス研究。着书に「フランスの解体?」「日本回帰?再论」(以上、人文书院)、「国境の越え方」(平凡社ライブラリー)、「戦争の世纪を越えて」「〈新〉植民地主义论」(以上、平凡社)。

安丸良夫 1934年生まれ。一桥大学名誉教授。日本の民众运动史、民众思想史の第一人者である。西川氏とは京都大学の学生时代以来、亲交がある。着书に「日本の近代化と民众思想」(平凡社ライブラリー)、「近代天皇像の形成」(岩波书店)、「现代日本思想论 歴史意识とイデオロギー」(同)など多数。

上野千鹤子 1948年生まれ。东京大学名誉教授、狈笔翱法人ウィメンズ?アクション?ネットワーク理事长。社会学者にして、日本を代表するフェミニズムの论客である。近年では介护労働や社会福祉全般についても発言している。「おひとりさまの老后」(2007年、法研)はベストセラーとなった。

伊藤公雄 1951年生まれ。京都大学教授。社会学を専门とするが、「男性学」の提唱と研究でも知られる。内阁府男女共同参画会议など、行政への参加も多い。イタリアのファシズムや60年代以降の左翼运动にも通じ、アウトノミア运动を日本で最初に绍介した。

中岛一夫 1968年生まれ。文芸评论家。近畿大学文芸学部准教授。2000年に「媒介と责任―石原吉郎のコミュニズム」で新潮新人赏评论?ノンフィクション部门を受赏した。着书に「収容所文学论」(论创社)。

市田良彦 1957年生まれ。神戸大学教授。京都大学人文科学研究所共同研究班「现代思想と政治」班长。本企画のコーディネーター。着书に「ランシエール―新〈音楽の哲学〉」(白水社)、「アルチュセール―ある连结の哲学」(平凡社)。

问い合わせ

人文科学研究所総务掛
TEL: 075-753-6902
E-mail: z-academy*zinbun.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)