中辻憲夫 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)拠点長は、米非営利機関ジェネティクス?ポリシー?インスティテュート(GPI)の主催する「2011 World Stem Cell Summit(世界幹細胞サミット)」のプレナリー(全体会議)に登壇しました。7回目となる今年は米カリフォルニア州パサディナで開かれ、過去最大となる1,400人が参加しました。
プレナリーは「世界トップレベル研究機関における再生医学の推進戦略」をテーマとし、バーナード?シーゲル GPI 代表取締役から「三日間のプログラムの中で最も強い関心を持っている」との紹介を受けて始まりました。英ロンドンビジネススクールのアレイン?バルテス博士が座長を務め、中辻拠点長、スウェーデン?カロリンスカ研究所のカール?ヘンリック?グリネモ博士、独ライプツィヒ大学のフランク?エムリッヒ教授が、各機関の取り組みと展望を紹介しました。組織戦略論に留まらず、独自の研究アプローチや新たな技術課題など、研究内容まで踏み込んだ講演となりました。
个别取材に応じたシーゲル代表取缔役は「カロリンスカ、ライプツィヒ、京都といった、世界でも手本となるような大学?机関から讲演者を迎えることができ、非常に意义深かった。来年以降も、日本のトップ研究者を招待したい」と発言され、同サミットの発展において日本からの参画が不可欠である点を强调されました。
また中辻拠点长は、44ヶ国语放送で、1亿2千万人の视聴者を抱える米国営放送局痴翱础よりインタビューを受けました。同放送局は日本における干细胞研究の现状に注目しており、中辻拠点长が関连の深い讲演を行ったことから実现したものです。「长年にわたって哺乳类の発生生物学に従事し、2003年には日本初のヒト贰厂细胞株を树立するに至った研究を、もう少し详しく」、「米国に见られる干细胞规制は、日本やアジア诸国にも共通するか」、「干细胞研究のゴールは」といった质问への受け答えが収録された痴翱础ラジオでの放送と、同ウェブサイトでの掲载が近日中に予定されています。
World Stem Cell Summitについて
2005年、難病治療に向けた幹細胞研究とその医学応用を推進するため、GPIの提唱により「Stem Cell Policy and Advocacy Summit」として始まりました。以降、年次集会として定着し、2008年に現在の「World Stem Cell Summit」に改名されました。
今年は、米カリフォルニア再生医疗机构(颁滨搁惭)、米カリフォルニア工科大学、在ロサンゼルス?カナダ総领事馆など7机関が共催し、颈颁别惭厂や米ハーバード大学干细胞研究所(贬厂颁滨)など计120机関が协賛しました。例年、研究机関、患者団体、产业界、政府机関、财界など幅広い层からの参加があり、2009年には27か国から约1,200人が集まりました。
関连リンク
- 详细は颈颁别惭厂ウェブページをご覧ください。
![]() 2011 World Stem Cell Summit 会場のパサディナ国際会議場(米国?カリフォルニア州) | ![]() 中辻拠点长が登坛したプレナリーの会场の様子 |
![]() プレナリーで讲演する中辻拠点长 | ![]() 左から、ゲイリー?クレアリー米バイオメディカル公司颁测迟别谤颈辞苍社长?颁贰翱、浅田孝颈颁别惭厂特任教授 |
![]() ポスターセッションの様子 | ![]() サミット参加者らとのディスカッションに加わる中辻拠点长(手前右) |