平成21年度
以下は、先导的留学生交流プログラム「滨颁滨-贰颁笔」により留学された方の体験谈です。 本人の了解を得て掲载しています。
※ ( )内は渡航時の所属研究科
ウプサラ大学(农学研究科)
私は2009年8月から2010年1月までの半年間、ICI -ECPを利用してスウェーデンのウプサラ大学へ留学した。ここでは、スウェーデンの大衆文化、「Fika」についてお話しようと思う。
「贵颈办补」とは、英语での「颁辞蹿蹿别别」にあたる言叶であるが、意味合いが若干异なる。颁辞蹿蹿别别は、颁辞蹿蹿别别そのもの、すなわちコーヒー豆から作られる饮み物のことを示す。贵颈办补は、颁辞蹿蹿别别そのものを示す名词であると同时に、颁辞蹿蹿别别とお菓子を同时に楽しむ行為のことを意味する。
この行為、颁辞蹿蹿别别とお菓子を同时に楽しむ贵颈办补は、スウェーデンの日常生活において非常に重要な位置を占めている。私が留学中に研究を行っていた施设では、毎日、朝10时と午后3时に「贵颈办补の时间」があった。この时间になると、教授も学生も、部屋から休憩室に移动し、コーヒーを饮む。毎週金曜日には、教授あるいは学生によってケーキが準备され、研究室内の连络事项を伝えながら、贵颈办补を楽しむ时间があった。私の闻いた话では、スウェーデンの会社でもこの「贵颈办补の时间」が设けられていて、社员はこの贵颈办补への参加が义务付けられているという。
私は留学中、研究室の同僚と、指导教官と、また、友人と、数え切れないほどの贵颈办补を楽しんだ。古い家具と巨大な柱时计が演出する落ち着いた雰囲気のカフェで、私が彼らと话した内容は、本当になんでもない、取るに足らない话题だったように思う。しかし、研究、授业等、忙杀される日常の中に、その忙しさが入り込まない、时の流れが遅い瞬间を作る事で初めて生まれる友情やアイデアは、私の留学を有意义なものにした决定的な要素であった。皆さんも、この素朴なスウェーデンの文化、贵颈办补を、日常に取り入れてみてはいかがだろうか。
私は留学を通じて、実に様々な経験をし、数えきれない程多くのことを学んだ。私の専门である生物学のことはもちろん、歴史、文化、そして人间について、本当に多くの事を见、闻き、感じた。そんな中で、私にとって最も大きな収穫だったのは、今回绍介した贵颈办补のような、异文化を受け入れる寛大さであった。皆さんが今后留学をされて、さまざまな経験をされると思う。それがどんな経験であれ、何かポジティブなものを得るであろうことは间违いないと私は确信している。
平成20年度
以下は、平成20年度の留学報告書より、本人の了解を得て掲载しています。
※ ( )内は渡航時の所属学部?研究科および学年
- 中国?香港大学(経済学部 4回生)
- 国立台湾大学(農学部 3回生)
- オーストラリア?メルボルン大学(教育学研究科 修士課程 2回生)
- ニュージーランド?オークランド大学(経済学部 3回生)
- フランス?グルノーブル大学連合ジョセフ?フーリエ大学(理学部 3回生)
- フランス?グルノーブル大学連合ピエール?マンデス大学(法学部 2回生)
- フランス?グルノーブル大学連合ピエール?マンデス大学(法学部 2回生)
- フランス?グルノーブル大学連合ピエール?マンデス大学(経済学部 3回生)
- オランダ?ユトレヒト大学(教育学研究科 修士課程 2回生)
- スウェーデン?ストックホルム大学(農学部 3回生)
- スウェーデン?ウプサラ大学(経済学部 4回生)
- スウェーデン?ウプサラ大学(農学部 3回生)
- 連合王国?マンチェスター大学(農学部 3回生)
- カナダ?トロント大学(文学部 4回生)
- カナダ?ウォータールー大学(理学部 4回生)
- 米国?ハワイ大学マノア校(総合人間学部 3回生)
- 米国?ハワイ大学マノア校(情報学研究科 修士課程 1回生)
- 米国?ペンシルベニア大学(経済学部 2回生)
- メキシコ?グアダラハラ大学(経済学部 3回生)
中国?香港大学(経済学部 4回生)
長年学校で英語を勉強してきたにもかかわらず、外国に旅行などで行くとろくにそれを使えないことへの苛立ちがあった。また、京都大学に来ている交换留学生と関わったとき、彼らが日本という外国で非常に生き生きと生活しているのを目の当たりにし、自分も彼らのように留学してみたいと感じるようになった。今振り返ると、それらが留学に行こうと考えたきっかけだと思う。ただ、実際派遣留学の学内選考に応募することになったのは、そうしたことを思い始めてから約1年後だった。既に3回生になっていたので、卒業や就職を考えると躊躇したが、大学院への進学は考えていなかったので、留学できるのは今しかないと考えて申し込んだ。アジアの国々に興味があったので、アジアで、かつ英語で学習できる香港大学を希望した。最初の学期は英語にも不安があり、多くの授業でグループワークが課され、ケーススタディやディスカッションなどの慣れない授業形態にうまく立ち回れず苦労した。日々の生活で必要になるかと、当初広東語の授業も取っていたが、ほとんど英語だけで生活できた。2学期目は授業の進め方や英語での授業に慣れてきたこともあり、さほど困らなかった。
成果としては、授业内容からより、それに参加する中で得た英语运用能力が大きいと思う。英语力も向上し、加えてミーティングやプレゼンテーションなど、普段の会话と异なる场面での英语の使い方を学べた。また、香港は欧米の学生にとってアジアで最も人気の留学先のひとつのようで、グループワークはまさに世界各国の人たちとの共同作业だった。国が违えば価値観も大きく异なる。このような环境の下では、自分の常识というのはあまりあてにならなかった。困惑することも多々あったが、自分の适応力を磨くことができた、いろいろ学ぶことの多い8ヶ月余りだった。
国立台湾大学(農学部 3回生)
実は中国语が全く话せないまま台湾に入った。やはりその国の言叶が话せないということは不安がつきまとうし、正直他の留学先も考えたが、それでも台湾に决めた理由は「アジアを见ておこう」と思ったことだった。将来、开発学を専攻しようと考えている自分にとって、アジアの活気、エネルギーを身をもって体験しておくことは间违いなくプラスになる。実际、台湾の夜市などは日本にない活気に満ちており、学生たちも皆、それぞれの目标のために励んでいた。自分も、目标を定めて国际组织学を受讲した。この讲义は英语で行われ、生徒の国籍も多様だった。时间の半分は生徒がグループを作ってディスカッションを行い、その内容に関してグループリーダーがプレゼンをするという形だった。最后の讲义では、それぞれのグループが国连安保理の理事国の代表としての安保理会议シミュレーションを行った。非常に実りある授业で、国际组织の基本的な知识と共に、さまざまな国が抱える诸问题、それに対するそれぞれの国の人の见识を共有し、理解を深めていった。台湾と知り合った仲间とは今でも频繁に连络をとっており、生涯の财产となるだろう。留学当初は中国语に不安があったものの、ほぼ英语で会话していたので交流に问题はなかった。留学の终盘には英语、中国语の上达を感じ、讲义にもすんなりついていけることで自信を持った。日本にいても自分を伸ばすことはできるが、台湾でしか得られない経験を积めたことに非常に満足している。この派遣留学で培ったものを将来にうまく生かしたいと考えている。
オーストラリア?メルボルン大学(教育学研究科 修士課程 2回生)
履修した授业はすべて10人以下の少人数の中で行われた。先生も一人一人の学生に気を配ってくださるし、学生も発言する机会が数多くあった。そのため、非常に良い紧张感の中で2学期间学习することができた。授业内容も非常に実践的なものであり、ディスカッションやプレゼンテーションを行う机会も数多くあった。英语で全てをこなすことになるので、最初はかなり紧张もしたし、难しさもあったが、数をこなす中で徐々に惯れていくことができた。世界中から来た学生と话をする中で文化の违い、考え方の违いなどに惊くことも多く、そのような経験を通して自分自身の意见をはっきり持ち、はっきり述べる必要性を强く感じることにもつながった。自身の研究においても、现地でしか手に入らない资料などを数多く集めることができた。现地で行われるセミナーにも参加でき、非常に有意义なものとなった。また、学生寮に入っていたため、同じ専门分野の学生だけでなく、全く异なる専门分野の学生や院生と知り合うことができ、一绪に话をする中で自分自身の知识や兴味関心も広がっていった。今回の留学で今后の自分の进路においてある程度明确な方向性が见えて来、かけがえのない経験ができた。
ニュージーランド?オークランド大学(経済学部 3回生)
経済科目、ビジネススクール提供科目、マオリ学を受讲した。経済科目では理论と现実の违いを学び、贸易を考える际に他方向からのアプローチが必要であることを学んだ。ビジネススクール提供科目では、シミュレーションゲームで仮想公司のマネージャーをし、また学生同士の议论を通して学习した。マオリ学の讲义では先住民族であるマオリ族とイギリスを中心とする西洋との接触の歴史を学习した。これらの学习の成果は、自分の専门である経済学に対する见方に大きく影响した。経済を取り囲む幅広い动きに注意を払い、経済の动向との関连性を分析できるようになりたい。
フランス?グルノーブル大学連合ジョセフ?フーリエ大学(理学部 3回生)
GUESTという第一セメスターはフランス語や文化を学び、第二セメスターで他のフランス人学生と同じ講義を受講する交换留学生用プログラムに参加した。第一セメスター(9月~12月)は、グルノーブル大学連合の文系大学である大学やピエール?マンデス大学などでヨーロッパ経済やフランス文化についての基礎教養の授業とともに、CUFFという大学附属の語学学校でフランス語の集中コースを受講した。第二セメスターから、ジョセフ?フーリエ大学で以下の地球惑星科学の授業を受けた。
- Processus et mate'riaux de surface(Process and material of the surface)
-地球表层の层序学、岩石学、地质学など - Dynamique interne de la Terre(dynamic inside of the Earth
-地震学、地球热学、地球电磁気学、测地学の基础的授业 - Atmospe`re, Climat, Ocean(Atmosphere, Climate, Ocean)
-大気と海洋の力学、気象学と海洋物理学、物理気候学や流体力学の基础 - Application sur le Terrain(Application in the field)
-アルプスの山小屋に泊まり込んでの野外実习(10日间) - Franc,ais Langue Etrange`re(Foreign language for French)
-科学英语の読み方、発表の仕方、プレゼンなどの授业 - Langue Franc,aise(French as a foreign language)
-スタンダール大学での留学生向けフランス语补助コース
まず(1)~(4)はすべて講義形式の授業と実習形式の授業が組み合わされたものであり、(1)では河川の生成過程や発達、地滑りの力学などの地表面での物理に関する授業に加えて、電子顕微鏡での薄片観察からコンピュータを使ったシミュレーションや計算までを行った(講義2時間、実習4時間/週)。(2)では第二セメスターを四つの時間区分に区切って、地震学、地球熱学、地球電磁気学、測地学の基礎的な授業と、それらに関する具体的な問題を解く演習に分かれた。地震学では、基礎的な波動方程式からP派?S派の式の導出、それからの展開に加え、野外での地震波観測実験も行い、地球熱学でも、フーリエの法則、熱拡散方式やポアソン方程式、エラー関数などの導出から、地球に対する応用までを勉強し、測地学ではブーゲー異常やフリーエア異常、重力計の測定方法などを勉強した(講義、実習ともに4時間/週)。(3)では、海洋物理学と気象学の基礎を、基礎方程式の導出からコリオリ力や圧力傾度力、地衡風の力学、エクマン輸送や海洋の熱塩循環までを講義に加え演習もした(講義、実習ともに4時間/週)(4)に関しては、第二セメスターの試験が終わった5月に、アルプスにある山小屋に泊まって2回にわたり地質学や岩石学の野外調査を行った。1回目はまず「Deux Alpes」というフレンチ?アルプスに行き、アルプスの成因や地質構造の概略を4日間にわたって観た後、2回目では「Haunt Alpes」という地域で1週間ほど、実際に少人数(2~3人)のグループに分かれ、自分たちの割り振られた地域を各グループごとに実地調査した。ただし、これは第5セメスターからの通年の授業となるため、途中参加という形で参加させてもらった。
(5)は英语で科学ジャーナルや论文を読み书きできるようになるための英语の授业で、基础的な単位や数式の読み方?书き方から英语のプレゼンの仕方までを学习し、最终的には个々でひとつの科学的なトピックについてプレゼンできるようになることを想定しており、授业の后半では狈础厂础について英语でのプレゼンを行った。(6)はジョセフ?フーリエ大学に在籍する外国人留学生のためのフランス语补助コースであり、週2时间、科学分野に重点を置いたフランス语を勉强するとともに、パソコン教室での定期的な実习とレポートが课された。レポートに関しては核エネルギー开発に関する考察を书いた。
(1)~(3)、(5)~(6)に関しては、セメスターの最后に学期末试験があり、结果として(1)、(3)(それぞれ6単位)、(5)(2単位)、(6)(3単位)の授业で合格点を取った。(2)に関しては期末试験が落第点で単位を落としてしまい、(4)は通年授业の途中参加のため欠席扱いとなった。(1)~(3)に関しては、ひとつの科目に対するそれぞれのコマ数が多いためそれぞれ6単位となっている、全体として非常に统制のとれたカリキュラムで、さまざまな分野を连携的に学习することにより、地球惑星科学の基础的教养が身につくよう授业が组まれている、と感じた。
フランス?グルノーブル大学連合ピエール?マンデス大学(法学部 2回生)
日本にいると、自分の触れている情报や知识が知らぬ间に「日本化」されている。言语においても、着眼においても、どうしても「日本的な」色彩が强くならざるを得ない。国际化の要请が高まる现代において、日本的な知识や理解を鵜呑みしてしまうような学究に疑问を感じたことが、留学を希望した根底にあった。留学先としてフランスを选んだのも、この疑问に最も直结しうる地だと考えていたからだ。すなわち、アメリカやイギリスには一定の距离を保ちつつ、国连や贰鲍などで中心的な役割を担ってきた歴史をもつフランスは、日本とは全く异なる政治风土や国民性を持つと考えたのだ。この相违を、フランスで、フランスの教育を通して学ぶことに大きな意义を感じ、留学中は常にそのことに関して意识的でいようと心がけた。ある国に滞在するというのは、その国という一册の本を読むようなことだと思う。その点でフランスと言う国はあまりに茫漠?多様であり、理解に近づくには10ヶ月という期间は无论、あまりに短い。じっさい、ヨーロッパの一国としてのフランス、旧宗主国としてのフランス、移民国家としてのフランス、などなどフランスを简洁に规定できない多様性が次々と発见され、僕のフランスという「本」の理解は进むどころか、むしろ途方にくれてばかりであった。しかし、复雑に络み合うそれらの多様性が、直接身近に生活に结びついていることを毎日肌で感じながら生活できることこそが、留学を通して得られた贵重な経験であるのだと思う。そして、このような経験を通してのみ培うことの出来る、フランスやヨーロッパなどといった「本」そのもののイメージや直観を少しでも具体化することこそが派遣留学制度の重要な意义だと思う。これらの具体化されたイメージによって、国际社会で生きていく上で求められる洞察や嗅覚を胜ち得、先に述べた「日本化」された知にとどまらない、开かれた知へと导いてくれると信じている。
この他にも、留学生活を通してしか触れ合うことのない贵重な世界各国からの学友と过ごした时间は、かけがえのない财产となったことも留学の成果として挙げなければならない。世界から集まる友人に囲まれてなお、自分が「日本社会における自分」としての规定にともすると頼ってしまっていたことを思い知った。その点で、再び自己を见つめ直し、人间的な成长を図るまたとない机会となったと言える。
フランス?グルノーブル大学連合ピエール?マンデス大学(法学部 2回生)
学業だけでなく、他のさまざまなことにも刺激を受けた貴重な10ヶ月だった。前期は留学生向けのGuest Programmeに沿って語学研修を受けつつフランスの文化?政治?社会の授業を受け、後期には学部生むけの民法の講義に参加した。自分はクラスの中でも最もフランス語ができなかったので、最初は授業についていけないことと劣等感で非常に苦しんだが、逆にその劣等感をバネに他の留学生に早く追いつこう、と夢中で勉強したためか、フランス語をかなり伸ばすことができた。それでも、フランス語でのプレゼンテーションや資料読解は難しく、根気の要る作業が続いたが、そのことが語学力、そして研究において必要な粘り強さを高めてくれたと思う。授業で心に残ったのは、フランスの現代社会の講義だった。特に第二次世界大戦における対独協力に関する見解はフランスでないとなかなか知ることのできないものだったし、労働運動に関する授業では日本との違いが顕著で、比較していてとても面白いテーマだった。また、授業で学んだことについてフランス人の友人についてどう思っているのかきいてみたり、ディスカッションできたこともいい経験になった。このように、留学の最大の利点は現地の人と交流できることにあると思う。後期から受けた民法については、一回生のとき京都大学で既に受講していた親族法を選択したが、フランスという国の特徴がはっきりと法律に現れていて非常に興味深かった。法律が国民の考え方、生き方を反映することに改めて気づくことができた。ただ、留学生はゼミに参加できなかったので、講義形式の授業のみ受講ということになり、すべてを理解できなかったことが残念だった。困っている留学生を見かねたのか、ノートを貸してくれたり、分かりにくいところを説明してくれたりと、友人が助けてくれ、学業だけでなく、このような温かい人たちに出会えたのも自分にとって一生の宝となった。みんな驚くほど親切で、数々の楽しい思い出を作ることができた。言葉と習慣の違う国で戸惑いながらも、楽しみ、そして無事に留学を終えられたことを、支えてくれた多くのひとに感謝したい。
フランス?グルノーブル大学連合ピエール?マンデス大学(経済学部 3回生)
「君が常识だと思っていることは、海外に行くと非常识である场合がある」外国人研究者である知人からそう言われてフランスへ渡航したが、実际、フランスに着くや否やカルチャーショックだらけ。そんな日々がほぼ毎日続き、非日常的な日常の中で留学生活を送った。以下、そんな留学生活を3つの観点、すなわち(1)大学生活(2)日常生活(3)交友関係の観点から述べる。
- 前期にフランス语やフランス文化理解のための、后期では経済学の讲义やゼミを受讲した。前期で特に関心を引かれたのは国际関係という讲义だった。フランスの大学のゼミはグループワークが中心で、それをうまく行うには互いの文化を理解する必要がある。まず文化の理解とは何か、具体的にどのようなものがあるのかについて理解を深めた上で、実际に行われたグループワークのビデオを観、フランスにおけるグループワークで必要なこと、様々な文化を背景とする人々が参加するグループワークで必要なことを议论し、理解を深めた。后期ではそれを踏まえて、自分の専门である経済学の讲义やゼミを受讲した。ミクロ経済学の讲义で先生が生徒と热心に様々な経済问题について议论しあっている光景は、日本の大学ではなかなか见ることのできないものであった。
- 日常生活では、トイレの便器も自分で购入し、取り付けなければならないという揃いの悪さだった。しかし、近所のスーパーや量贩店に必要なものが揃っている。ほとんどのことを自分でしてしまう、というのがフランスの日常生活に対する自分のイメージだ。面倒ではあるが、自分でやる分だけ自分の好みに合った生活ができる。とはいえ、便利さから考えると一长一短があるが。また、顾客志向の强い日本に比べて、フランスでは「お客さん」と「働く人」がより対等な関係であるように感じた。ストライキやデモも活発で、公共の交通机関が止まったり、大学が3ヶ月ちかくも正常に机能していなかったりした。こうしたことが频繁に起こっているにもかかわらず、経済先进国として存在するフランスの労働者たちの底知れぬ力を感じた。これは、経済学を専攻する者としては非常に兴味深い感覚であり、経験であった。
- 交友関係では、多彩な国籍、年代の方と知り合うことができた。日本でいう居酒屋によく友达と足を运び、多様な人々と知り合って色々な话をし、大学の授业では闻くことのできない话を闻くこともできた。また、さまざまな経験を通じて「相手を思いやる」という点では日本と欧米、とくにフランスではやり方が违うのだなということを感じた。
オランダ?ユトレヒト大学(教育学研究科 修士課程 2回生)
大学と提携している语学学校でのオランダ语学习
约3ヶ月间、オランダ语のコースを受讲していた。週に3日各3时间という非常に集中的なコースだった。先生も非常によく、特に授业中先生がオランダ语しか使わなかった点、生徒侧からの质问も出来る限りオランダ语を使うことが求められた点は非常に良かった。先生は休み时间でさえ出来る限り英语は使わないというスタンスで、受讲当初は先生が何を言っているかちんぷんかんぷんだったが、コースを终える顷には大分上达できたと思う。コース受讲者もアフリカ出身者からアジア出身者まで多岐に渡っており、大変面白いときを过ごすことができた。
大学での授业
オランダ语の言语学の授业が大変面白かった。週に2回、セミナーとチュートリアルが1回ずつあった。授业を受ける前はオランダ语もよくわからなかった上、言语学という学问分野自体も私にとっては未知の分野だった。しかし、先生が英语や时には日本语(私のために)など他の国の言语と比べながら丁寧に授业を进めてくれたことで、初心者の私でも理解することができた。また、チュートリアルの时间に调べたことを発表したり、クラスメイトと课题に取り组んだり、自主的に学ぶ场が与えられたことも、よりしっかりと楽しく理解することにつながっていったと思う。
修士论文のための调査
私は京都大学では修士课程にあるため修士论文のための研究をしている。テーマは「オランダにおける初等学校の自己评価」である。このため、テーマと関连のある研究者や小学校へインタビューや视察にでかけた。あまりにも日本と対照的で、非常に兴味深かった。
半年间という短い期间だったが、以上のような経験から、オランダ语やオランダの教育について多くを学ぶことができ、とても有意义な时间を过ごすことができた。
スウェーデン?ストックホルム大学(農学部 3回生)
今回の留学には良かった点と反省すべき点がある。
良かった点とは、実际に日本とは违う文化圏の国で生活することで出会う人や経験から受ける刺激によって、本来意図していたものとは异なることを学ぶことができた点である。たとえば、非常に亲しい韩国人の友人ができ、新たに韩国语の习得を开始したのは日本で勉强しているとあり得ないことだった。また、英语以外に现地の言叶を学んだり、2008年ノーベル赏受赏者讲演に参加する、日本语学科で授业にサポーターとして参加し、スウェーデン人学生と交流するといった课外活动を多く持てた点は良かった。
反省すべき点とは、本来の専攻である生物の勉强があまりできなかった点である。これは奥别产サイト上では事前にわからなかったのだが、ストックホルム大学の生物に関する学科の授业はすべてフルタイムと呼ばれる1日6时间×週5日制なのである。この事実を现地で知り、予习復习を考虑すると、これでは授业以外のことが全くできないと考え、数回参加した后諦めた。授业の内容や难易度は、京都大学の授业のほうが有益であるように感じた。
これからの长い人生を考えると、自身の経験したことのない世界を见て刺激を受けるべきだと考える。例えそれが异国の地で异なるバックグラウンドを持った友达とコーヒーを饮みながら谈笑するだけでもいいと思う。これからストックホルム大学に留学を希望する方に恐れながらアドバイスしたいのだが、学业とプライベートのライフワークバランスを考えるべきだ。人文语学系は生物系のように授业スケジュールが1週间に30时间もあるということはないので比较的、学业?プライベートともに充実したものにできると思う。ただ、ストックホルム大学は现地の学生にとって「滑り止め」的ポジションであり、友达から闻く限り自然科学系の授业难易度は高くないように感じた。どうしてもスウェーデンに留学したいなら、スウェーデンにおいてハイレベルなコースもしくはプログラムを提供してくれるのは商科大学?工科大学などの専门大学なので、わたし个人としてはそちらをお勧めする。
スウェーデン?ウプサラ大学(経済学部 4回生)
留学前に立てた目標は1.英語力の向上、2.専門分野の知見の深化、3.国際的人脈の形成だった。1.は、留学した当初は英語力の不足で講義で発言しても意図が伝わらないことが多々あったが、のちには他の学生と活発に意見を交わしたり、データを基にディスカッションできるようになった。2.は、米国の学派とノルディック派の相違(日本で学ぶのは米国の学派)を学び、その理論を用いて国際的な携帯電話事業者であるHutchison 3Gのスウェーデン支社の取り組みについて研究した。実際にマーケティング部門の責任者にインタビューし、どのような取り組みを行っており、それが理論とどの程度乖離しているかを検証した。3.では将来ビジネスで活躍するであろう方々と交流を持て、結果留学前に立てた目標をいずれも達成することができ、大変意義深い留学であった。
スウェーデン?ウプサラ大学(農学部 3回生)
ウプサラでの留学生活は、6月以前(1月~6月)と6月以降(6月~1月)の二つに分かれていた。6月以前は滨尘尘耻苍辞濒辞驳测(免疫学)および罢辞虫颈肠辞濒辞驳测(毒性学)の授业を受讲し、生命科学の基础、および一般的な毒性学の知识を得るとともに、免疫学、毒性学分野におけるさまざまな実験技术を学んだ。また、授业を通じて、科学论文の探し方、読み方、书き方やプレゼンテーションの技术、问题解决能力といった、実际の研究活动に必要とされる能力を习得した。
6月以降はDepartment of Physiology and Developmental BiologyのEnvironmental Toxiclogyの研究室に所属し、研究活動を行った。世界的に有名なDevelopmental NeurotoxicologistであるPer Eriksson 教授のグループに所属し、「難燃化剤PBDE 99の行動毒性発現メカニズムの解明および毒性バイオマーカーの探索に関する研究」を行った。研究活動を通して、トキシコロジカルな考え方、姿勢を学ぶと共に、毒性学における問題の把握、さらには毒性学と他領域学問(生物学?生化学?薬学等)の関係を理解することができた。毒性学を学ぶ修士学生、博士学生との交流?議論の中で、毒性学の知識?理解を深化させると共に、スウェーデン?ヨーロッパにおける毒性学に対する認識を知った。また、研究活動の傍ら、夜間講義で"Modeling in Biology"を受講し、毒性学への学際的、特に数学的アプローチの手法を学んだ。
1年間の英語による留学生活により、問題なく生活?研究できるだけの英語力が身についた。研究活動の最後には、研究成果のレポート提出および30分の口頭発表を行い、今後海外での学会発表?研究活動ならびに論文作成への自信を得た。夏休みにはノルウェー科学技術大学(NTNU)へ行き、短期の研究活動および国際学会4th Kyoto International Forum for Energy and Environment (KIFEE) Symposiumでの発表を行った。
ウプサラ大学では、スウェーデン人や、様々な国からの留学生と出会い、彼らとの交流を通して色々な文化を理解すると共に、日本文化の相対化を行うことができた。今回の留学で、国籍の違いを超えて、心から信頼、尊敬できる人々と出会うことができた。今後は主にメール?インターネットを通じて、彼らとの交流を持続し、再会することを楽しみにしている。2010年4月には、京都大学で臭素化難燃化剤に関する国際学会があり、指導教官であるHenrik Viberg 助教授が来日される予定である。来日の手伝い、情報提供および京都の観光案内を行うつもりである。また、今回の留学で得た、人と人との関係「御縁」を大切にし続け、それによって、日本とスウェーデンおよび諸外国との関係の友好化に寄与することができれば、と望む限りである。
連合王国?マンチェスター大学(農学部 3回生)
留学にあたり、学习に関しては、マンチェスター大学で定められている1年100クレジットという规定単位を修得することを最低限の目标とした。结果、ひとつも単位を落とすことなく授业を履修することができた。
授业内容は自身の専攻である农学?分子生物学に関连し、基础的な生物学の科目を中心とした。英语で讲义を受け、课题を提出し、试験を受ける、という一连の経験から学ぶことは多かったが、内容的には京都大学で学んだものと重复しているものも多く、発展的なことを学んだとは言えない。大学ではインターネット上の「ブラックボード」というサービスを使って学生の自学を补助したり、また定期的に课题を提出させたりしている。ブラックボードのようなシステムを利用して勉强するのは初めてだったが、有効に活用できたと思う。また学生実験ではイギリス人学生やチューターと协力して作业したり、英语でレポートを书く练习ができた。
また、自身の専攻とは違うものとして「Leadership Action」という授業を履修した。これは全学期を通じてリーダーシップの在り方について学ぶというもので、マンチェスター大学が提供するユニークな授業のひとつだった。前期では各界で「リーダー」と目される人物の講演を聴き、その後クラスでその内容についてディスカッションするという内容があり、また同時進行で小グループを作ってひとつのテーマについて発表ポスターを作成した。私はイギリス人学生たちとグループを組み、次世代エネルギーについて取り組んだ。さらに後期は個人でリーダーシップに関係したテーマを取り上げ、調査レポートを書いた。私が選んだのは「遺伝子組み換え作物とイギリス」というテーマで、経営コンサルタント会社やイギリスの環境保護団体に注目し、レポートを作成した。インタビューや引用文献の記述の仕方など、新しく学んだことも多くあった。また「Leadership Action」ではボランティア活動を推進しており、授業内容とは別に規定の時間数のボランティアを行った学生を学年末に表彰している。当初これを目標にし、環境保護団体であるTrees for Citesの運動に参加して植林運動や現地小学生への指導を手伝ったり、コミュニティマップの作成を行ったりした。しかし残念ながら規定の時間を満たすことができなかった。他にはマンチェスター大学の植物園でのボランティアに参加したりもしたが、もっと時間をかけて動くべきであったかもしれない。
語学の学習としては、インセッショナルの英語授業に参加した。Pronunciation, Writing, Speaking&Listeningの3授業に参加し、語学留学のような経験もできた。特にSpeaking&Listeningでは簡易ディスカッションやプレゼンテーションの練習もでき、有意義だった。また、学外での学習活動としては、日本語を勉強している欧州人やアジア人に個人的に日本語を教え、代わりに彼らの言語を教えてもらうということも行った。
全体を振り返ると、イギリス人の新入生と同じような感覚で学生生活を送ることができ、初めての海外生活で贵重な生活となったし、学ぶことは多かった。また、いまや研究活动を行う上で英语は避けて通れないものである。今回の留学を通じて身についた、英语で情报を収集して処理する力、これからの学习?研究活动にも活かせるものであると思う。将来的に海外の大学?研究室で学位をとったり、研究に従事することを具体的に考えるよい机会となった。
カナダ?トロント大学(文学部 4回生)
留学生活全体を通して最も得られたものは、基础语学力の向上だった。日常の英语でのコミュニケーションは、海外で初めて长期间生活する自分にとって困难の多いものだった。皆の会话が全く闻き取れず、また自分から积极的に発话することもためらってしまい、最初は贝のように自分を闭じてしまい、孤独を感じたりもした。が、优しい周りの人たちの助けもあり、だんだんと驯れることができた。とはいっても、留学中はなかなか「英语でスムーズに会话ができない」というコンプレックスから逃れられず、英会话力がついたことを本当に実感したのは帰国后に外国人と英语で话している时だった。ためらうことなく自分から质问したり、会话を発展させたり、无理なく自分らしい话し方が出来ていると感じた。だから、これから留学される方にも焦らずにじっくりと英会话に取り组んで欲しいと思う。授业は専门であるイタリア语関係を受讲し、イタリア语で自分から発话をする机会はなかなか得られなかったものの、文法の復习や、先生のイタリア语を闻く训练によって、やはり以前よりは力がついたと思う。
授业を通して、イタリアの现代文学や文化についての理解がより深まったこと、たくさんの文献を読む训练をしたことも、大きな粮のひとつだった。卒业论文で20世纪の作家、ギンスブルグを取り上げる私にとって、映画を通じての20世纪史の勉强や、文学の流れを作品とともに把握できたことは、卒论执笔に直接的にも间接的にも役立つ知识となったと感じている。特に20世纪を代表する作家ピランデッロの「故マッティア?パスカル」の原书を読めたことは、现代人の精神状态や抱えるテーマを考える上で大きな参考となった。
研究や学习とは直接関係ないが、心に残った体験としてボランティア活动がある。週に一度、イタリア系移民の老妇人の家に行き、イタリア语や英语で话し相手になる活动をしていた。キャンパスの外の世界でトロントに暮らす街の人の生活に触れられたこと、心を通わせられたことはとても兴味深い体験だった。大学の中で生活しているだけでは见えない现実(老人の暮らしや、贫困问题)をすこしでも知ることができてよかったと思う。
カナダ?ウォータールー大学(理学部 4回生)
カナダは留学生が多いため、英会话のサークルがあったり、无料の英语家庭教师をしてくれるボランティア学生をつけてくれたりと、英语のサポートがしっかりしていた。自分の取った讲义は日本での分野と全く违ったうえ、最初は英语がよくわからず最初の1、2ヶ月はついていくのに精一杯だった。3ヶ月目くらいに勉强以外のことをする余裕がでてきたが、ちょうど雪のよく降る季节になり、外で游ぶことが难しくて残念だったが、パーティーが多く开催されて楽しかった。英语については、讲义は理系だったということもあり、ホワイトボードや授业ノートがしっかりしていて教授の言う内容も案外理解しやすかったが、日常会话のほうが大変だった。4ヶ月という期间は短いと感じたが、良い経験ができたし、価値観や考え方が大きく変わった。机会があればもう一度、今度は长い期间行きたい。
米国?ハワイ大学マノア校(総合人間学部 3回生)
留学生向けアカデミック?ライティングの授业では英语での论文の书き方を学び、様々なテーマで5回ほどレポートを作成した后、最终的には10枚を越えるレポートを完成させた。準备、情报収集、书く过程、それぞれの段阶で指导、评価があり、一番大変な授业だったが力がついた。また、多种多様な人との関わりで価値観が変わり、视野が広がった。
米国?ハワイ大学マノア校(情報学研究科 修士課程 1回生)
ハワイ大学マノア校に2セメスター留学した。自分は海洋生物学専攻なので、ハワイ大学での海洋生物学を中心とした授业を履修したが、さまざまなことに惊かされた。まず、授业の初めには必ず授业で用いるテキストが指定される。学部レベルの授业用テキストは非常に分厚いが、基础的な知识から、より详细な知识までを网罗しているので大変わかりやすい。授业はテキストの内容によって组まれ、教科书の内容すべてを説明することはなく、重要な概念のみ説明し、また教科书にカバーされていない知见を论文を引用しながら説明する。宿题として教科书のリーディングが课せられる。授业が教科书の内容に沿っているため、勉强がしやすい。このようにして、授业と宿题で、分野についてひととおりカバーし、すべての授业の后には、その分野の最新の论文を読んでも十分理解できる程度まで知识がつく。以上のことから、アメリカの授业は分野について体系的に勉强することが可能であり、学习しやすいと感じた。授业は週に1回长时间行うのではなく、週に2~3回にわけて毎回短时间で行うため、授业で集中力が保ちやすく、授业间の间隔が短いので前回学习したことも授业间に忘れにくく、学习しやすく良いと感じた。授业は英语で行われるが、科学の公用语が英语である以上、英语で学习を进めていくことには大きなメリットがあると感じた。
ハワイ诸岛は长い间、他の陆から大きな海を隔てて隔离されており、また、サンゴ礁の広がる海から标高4000尘にも及ぶマナ?ケア山まで様々な环境を有している。このことから、様々な固有种が発达し、多种多様な生物相が発达している。このため、ハワイ诸岛は立地上、进化学、生态学や海洋生物学の研究に适した场所であり、ハワイ大学はそれらの研究の中心机関として国内外から多くの优秀な研究者が集まっている。このため、授业の中でさまざまな研究者の话を闻くことができ、研究内容だけでなく、研究に取り组む姿势や意识などにも非常に刺激された。ハワイ大学は、海や山の研究上フィールドが近く、フィールドに出ることが容易なため、普段の授业で実际にフィールドでの実験が行われている。フィールドでの実际の実験に触れるチャンスが多いことは、その分野に兴味が涌くだけでなく、研究上の経験として非常に大切である。私も多くのフィールドでの実験に参加したが、非常に良い経験となった。また、実験の授业では、普通は実験手顺のマニュアルが与えられ、そのマニュアルに従って実験を行うだけであるが、履修した生态学の実験の授业では、背景知识の説明はあるものの、マニュアルがなく、フィールドに行き、そこで思いついた生态学上の疑问を解决するため、自分达で実験计画をたて、限られた时间内に终わるよう実験を行うというスタイルだった。このスタイルは、実际に研究を始めると必要になる手法であり、そのトレーニングとして非常に良いと感じた。
実験の授业では、上のレベルのクラスだと実験のレポートは科学论文でのフォーマットの提出が课せられる。これらの実験の授业で、かなりの枚数のレポートを英语の科学论文のフォーマットで何回も何回も书いた。留学前に卒论で书いた内容をもとにして英语での科学论文を执笔したが、この际、英语の表现だけでなく、科学论文のフォーマットを知らず、仕上げるのに非常に苦労した経験があった。このときの経験があったにもかかわらず、留学中に书いたレポートは、初めは仕上げるのに非常に苦労したが、たくさん书いていくうちに英语表现や科学论文のフォーマットに惯れるようになった。研究者として研究を続ける以上、英语で论文を书くことが非常に重要なパートであり、留学中に何枚も英语の科学论文のフォーマットでレポートを书いたことは、非常に良いトレーニングとなった。その他、英语、ハワイの文化、様々なことを含めて学习や研究以外のことでも非常に充実し、よい経験となった留学であった。
米国?ペンシルベニア大学(経済学部 2回生)
笔别苍苍大はまさに异なる文化と知性が出会う国际的な意见交换の场であり、非常に充実した、内容の浓い留学生活を送ることができた。以下3点について述べる。
- アメリカのビジネス?スクールから学ぶマーケティング
アメリカでも有数の優れたビジネススクール、Wharton Business Schoolにおいてマーケティングの授業を履修した。授業の内容はとても革新的かつ実践的なカリキュラムで、日本とは一味違ったマーケティングの授業を体験できた。マーケティング戦略の授業では実際にGoogle社から$200もらい、サーチエンジンマーケティングを実践するプロジェクトに取り組んだ。広告戦略においては、四つのベンチャー企業からひとつ選び、その短期?長期的マーケティング?コミュニケーションプランをリサーチをもとに考えるプロジェクトが課題となった。いずれもチームで取り組むプロジェクトだったため、グループワークを通してアメリカならではの積極的な意見交換、ディベートのプロセスを学ぶことができた。 - 自己主张と积极性
先生と生徒の议论で授业が进むなか、授业にどれだけ参加したかが评価の対象となり、どのクラスにおいても积极的に意见を発表し、ディスカションに参加することが求められた。そのため、自分の意见を瞬时にまとめ、発言すること、また、相手の意见を闻き、吟味しながら反论や同意を练り、それをまた発表するというスキルを非常に试された。さらにアメリカでは意见と人格との分离がなされており、相手の意见に対して容赦なくつっこみや反论が飞び交う。その中でいちいち感情的になり消极的になるのではなく、対立を通してしっかりと意见交换ができるようになることが求められた。 - 世界各国から集まる优秀な留学生との交流
1年間の留学生活の中で最も多くのことを学んだのはやはり、世界各国から集まる留学生との交流だった。彼らはみな志が非常に高く、知識豊富で、様々な意見交換を通して今の世界の状況、日本の状況、今後の自分の役割など多くのことを考えさせられた。また、ともに勉強に励むことは刺激的でもあり、切磋琢磨していくことができた。そして留学生との交流はまさに国际交流の原点であり、異文化コミュニケーション能力と国際理解への意識をそこから得られることができた。
メキシコ?グアダラハラ大学(経済学部 3回生)
メキシコ、ハリスコ州のグアダラハラ大学へ约1年行った。开讲科目は内容、开讲数ともに非常に选択肢が多く、インターネットを利用した授业内容閲覧、登録サイト等设备面でのサポートもしっかりしたものだったので、安心して学习に临むことができた。また、経済学部では学生による留学生チューターといった制度や、留学生イベントも活発に行われており、学习面だけでなく生活面でも细やかなフォローがあった。
そんな环境の中、スペイン语や授业スタイルへの早期顺応を目指して人文社会学科科目に定期的に参加しながら英语で开讲されている専门に関连した科目を登録、受讲する、という形でメキシコ生活ははじまった。文献理解、リサーチ、意见発表、ディスカッションを含めた「発信型の授业」に求められる语学レベルと当时の自分の语学能力とのギャップに直面し、课题克服のために必要な、多くの地味な作业の连続に大きな焦りを感じた时期もあったが、周りの学生に支えられながらの普段の学习や、大学に併设された短期语学学校の利用の甲斐もあり、2学期目には経済学部において、希望する科目を五つ受讲することができた。また、语学面や生活面で自信がついてきた留学期间后半の学内外での生活では、カルチャースクールやボランティア等地域の活动にも积极的に関与することができ、グアダラハラのさまざまな侧面を垣间见る机会にも恵まれた。
授业では、各クラスメートの授业内容への関心の高さにも惊かされたが、それにもまして多くの学生が学习することに强い使命感を持っていたことが印象的だった。「メキシコ社会経済分析」という授业では、メキシコ内外の时事社会问题が积极的に盛り込まれており、リーディング教材に基づいたクラスディスカッションやグループ别プレゼンテーションに対する先生による専门的な知识の补足などが闻けたので、毎回の授业がとても楽しみだった。新型インフルエンザの影响で留学期间をまっとうできぬまま、急遽早期帰国をせざるを得なかったことは非常に残念だが、渡航先で过ごした时间はとても充実していたので悔いはない。