本学东京オフィスで、京都大学技术士会が主催する第5回讲演会(イブニングセミナー东京)が开催されました。この行事は、会の主要事业の一つである会员の継続研钻を目的として企画されたもので、イブニングセミナーとしては3回目となり、関东地区に在住する会员を中心に90名を超える方の参加がありました。
下村泰造 幹事(工学研究科?1994年修了)が司会進行し、冒頭、大西有三 会長より、開会挨拶のあと、京都大学技術士会の概要および当イブニングセミナーの趣旨などの説明がありました。それに続き、講演者である大石久和 国土技術研究センター(JICE)国土政策研究所長(工学研究科?1970年修了)の紹介を経て、講演会が始まりました。
講演テーマは「インフラ整備をめぐる誤解?曲解?無理解」であり、大石所長が長年培われてきた国土学を背景にインフラ整備をめぐる誤解?曲解?無理解に纏わる話について、自然災害に直面してきた日本人の特性を歴史的背景や欧米諸国と対比を交えて、講演いただきました。西欧文明発祥である古代シュメールの都市国家建設において、城「壁」が発明されたことに対し、日本ではこの城「壁」への発想が欠落していることが、インフラストラクチャーに対する認識の相違につながっているなど、広範多岐にわたる視点からお話いただきました。また、技術に携わる方々へのメッセージとして、昨今のサイエンスリテラシーの欠如に対する危機感から、改めてその重要性について取り上げられ、聴講者から多くの共感を呼ぶ講演となりました。講演会の質疑応答では、本学出身の哲学者である梅原猛 氏の例をあげ、「(知識?思想が)広いからこそ、深い」との話に、技術士の方々も、技術士としての使命、品格等について思考する大変貴重な講演会となり、盛会のうちに終了しました。
講演会終了後の懇親会では、中谷武彦 幹事(工学研究科?1993年修了)の司会進行のもと、足立敏之 元国土交通省技監(工学研究科?1979年修了)も駆けつけられ、講演者も含め参加者が歓談?交流を楽しみました。
讲演会风景
讲演をする大石氏