杭支持建物のモニタリング技术検証のための振动台実験を公开しました。(2017年2月6日)

公开日

林和宏 防灾研究所研究員は、株式会社小堀鐸二研究所、国立研究開発法人防災科学技術研究所、株式会社大林組、清水建設株式会社、鹿島建設株式会社、大成建設株式会社、 株式会社竹中工務店と共同で、文部科学省からの委託研究「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト-都市機能の維持?回復のための調査?研究-」(受託者:京都大学)に取り組んでいます。今回は、実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)を活用し、杭支持建物のモニタリング技术検証のための振动台実験を公開しました。

研究者からのコメント

本研究では、建物と基础构造の健全度评価モニタリング技术を検証します。地震入力した杭支持建物において、建物が健全か否か、杭基础が健全か否かをモニタリング技术により确认することを目标にしています。

また、地盘中の杭基础に支持された建物の振动実験により、杭基础建物における地盘?杭?建物の地震时挙动を详细に把握します。特に、観测から得ることが难しい建物と地盘の间の强非线形相互作用现象(各々塑性化が进む状况化で互いに影响を及ぼし合う现象)や建物?杭基础の损伤过程を実証データとして取得します。

概要

本研究では、2013年度に鉄骨造高层建物、2014年度に鉄筋コンクリート造(以下、搁颁)建物を対象とした大型振动台実験を行い、各种建物が完全崩壊に至るまでの详细な损伤の进展性状の検証、地震后に建物の健全度を评価するためのモニタリング技术の検証を行いました。また、2015年度は、地盘?基础构造?ライフラインの健全性を评価するためのモニタリングシステム検証を目的に、地盘と杭基础の振动台実験を実施しました。

今回は、建物と基础构造の健全度评価モニタリング技术の検証のために、地盘中の杭基础に支持された搁颁建物を対象に、建物-杭-地盘を一体とした连成系の振动実験を行いました。

この振动台実験では、建物-杭-地盘の连成系の挙动、なかでも特に基础直下の地盘?杭の挙动を再现することを目标としており、徐々に加振レベルを大きくすることにより杭本体や建物が损伤に至るまでの贵重なデータが取得できます。

図:実験目的の概要

左は杭支持建物の损伤イメージ。右はモニタリング検証用の计测

详しい研究内容について

関连部局