ブラジル?アマゾン热帯林の研究?観察拠点「フィールド?ステーション」の开所式を行いました。(2018年5月8日)

公开日

2018年3月に完成したブラジル?アマゾン「フィールド?ステーション」の開所式を行い、日本とブラジル双方から約100名の関係者が参加しました。本学からは山極壽一 総長、幸島司郎 野生动物研究センター教授が参加しました。

ステーションは本学がブラジル国立アマゾン研究所(滨狈笔础)とともに进めている闯滨颁础/闯厂罢-厂础罢搁贰笔厂プロジェクト「“フィールドミュージアム”构想によるアマゾンの生物多様性保全」の中核施设の一つで、ネグロ川支流のクイエイラス川上流に位置します。また厂础罢搁贰笔厂初の官民学共同事业として、伊藤忠商事株式会社の支援を受けて完成しました。

ステーションは集会所とビジターセンターを兼ねた多目的栋と宿泊栋からなり、最大で60名程度が宿泊滞在可能な施设となっています。また広大な浸水林を含む周囲の森林は滨狈笔础の保护林として、手付かずの自然が残されています。开所式の直前に行われたステーション周辺のカメラトラップによる调査では、ピューマやアメリカバク、サル等多くの哺乳类や鸟类がみられ、今后の研究活动の拠点としてのポテンシャルを确认できました。

开会式は滨狈笔础、京都大学の他、ブラジル?日本の政府関係者、伊藤忠商事、マスコミ、ツアー会社、また地元コミュニティからも多くの方々が参加しました。

ルイス?フランサ INPA所長が「地域の人々にとっても良いプロジェクト。人類と動植物、自然との共存のシンボルになる。」と述べ、山極総長が「長期調査の拠点として大きな可能性を感じている。アジア、アフリカ、アマゾンの3つの熱帯雨林を繋げ、生物多様性の宝庫をどうやって残すかの研究が一層進むはず。」と語りました。斉藤顕生 国際協力機構ブラジル事務所長は「地域住民の参加が、このプロジェクトの持続性を高めるために重要。ここから先がスタートになる。」と今後の活用に期待を寄せました。

本ステーションは研究者の利用の他、2018年7月より现地コミュニティの若者や学部学生を対象とした研究者によるフィールドコースの実施、10月には本学の霊长类学?ワイルドライフサイエンス?リーディング大学院の教员や学生も参加する、さらに専门的なコースの実施も予定されています。今后はエコツーリズム活用による地域社会へ环境教育?経済面での贡献も期待されます。

フィールド?ステーション

开所式の様子

开所式の様子

関连リンク