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公开日
方其亮 理学研究科修士課程学生、前田啓一 同准教授らの研究グループは、太陽の質量の10倍を超えるような重い星が超新星爆発に至る最終段階で水素外層およびヘリウム層を失う機構を特定しました。
重い星は中心から酸素コア、ヘリウム层、水素外层という特徴的な构造を作ります。多くの星で水素やヘリウムからなる外层部は宇宙空间に放出されることが知られていますが、その外层放出を引き起こす原因はわかっていませんでした。
本研究グループは、连星相手の伴星への水素外层流出と自分自身の活动性によるヘリウム层放出という二つの过程が段阶的に作用することで外层が放出されることを明らかにしました。本研究により、観测されている様々なタイプの超新星の観测的性质を统一的に理解することが可能になり、これまで谜とされていた重い星の终末进化の解明に向けた一歩となることが期待されます。
本研究成果は、2019年3月5日に、国際学術誌「Nature Astronomy」のオンライン版に掲載されました。

図:本研究成果で明らかにされた、大质量星の终末期进化の新しい描像(画像提供:前田启一)
详しい研究内容について
书誌情报
【顿翱滨】
Qiliang Fang, Keiichi Maeda, Hanindyo Kuncarayakti, Fengwu Sun & Avishay Gal-Yam (2019). A hybrid envelope-stripping mechanism for massive stars from supernova nebular spectroscopy. Nature Astronomy, 3(5), 434-439.