植田充美 农学研究科 教授、青木航 同助教、宮本佳奈 同修士課程学生(現?小野薬品工業株式会社 研究員)らの研究グループは、ペプチドバーコードという新しい標識を用いて遊離型の抗体を試験管内で生産し、個体生体内での多様な抗体の結合能を有するモノクロナル抗体を迅速かつ簡単にスクリーニングして評価するという、次世代DNAシーケンサーとモノリス?ナノLC/MS/MS解析との融合による新規手法の確立に成功しました。
抗体は、研究?诊断?治疗などに有用な高分子ですが、主に动物细胞を用いて生产されており、时间とコストがかかります。近年、従来の抗体と同様の特性を持ちながら、分子量が约1/10のナノボデイが注目を集めています。ナノボデイは、ラクダ科の动物が持つ単一ドメイン抗体の可変领域です。
本研究では、动物个体への免疫や培养细胞等の方法を用いずに、新规発想のペプチドバーコードを用いることで、酵母を用いて试験管内で游离状态の多様なナノボデイを迅速に作成でき、スクリーニングでモノクロナル抗体を调製可能なシステムを确立しました。
本研究成果は、2019年4月24日に、国際学術誌「PLOS ONE」のオンライン版に掲載されました。

図:ペプチドバーコーディングによる多様な抗体の试験管内作製
详しい研究内容について
书誌情报
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Kana Miyamoto, Wataru Aoki, Yuta Ohtani, Natsuko Miura, Shunsuke Aburaya, Yusei Matsuzaki, Kaho Kajiwara, Yoshinori Kitagawa, Mitsuyoshi Ueda (2019). Peptide barcoding for establishment of new types of genotype–phenotype linkages. PLOS ONE, 14(4):e0215993.