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海老原祐輔 生存圏研究所准教授、 小川泰信 国立极地研究所 准教授、関华奈子 东京大学 教授、桂華邦裕 同助教らの研究グループは、ノルウェーにある欧州非干渉散乱(EISCAT)レーダーのデータを用い、極域の上空にあるイオン化した大気が宇宙空間へ向かう上昇流量や速度を解析しました。その結果、CME(コロナ質量放出)と呼ばれるタイプの磁気嵐の時に、地球大気の上昇流量が特に多くなることが明らかになりました。
太阳から放出された大量のプラズマが地球に到达すると、极域(南极域と北极域)でオーロラが爆発的に光る「オーロラ爆発」や、地球の磁场が乱れる「磁気嵐」といった现象が起こることがあります。オーロラ爆発の际、极域の上空では、大量の地球大気が上昇して宇宙空间へ流出することが知られていましたが、その流出の时间変化や量、磁気嵐との関係などは分かっていませんでした。
本研究成果は、2019年6月14日に、国際学術誌「Journal of Geophysical Research:Space Physics」のオンライン版に掲載されました。

図:本研究に用いた贰滨厂颁础罢スバールバルレーダー(撮影:小川泰信)
详しい研究内容について
书誌情报
【顿翱滨】
Y. Ogawa, K. Seki, K. Keika, Y. Ebihara (2019). Characteristics of CME‐ and CIR‐Driven Ion Upflows in the Polar Ionosphere. Journal of Geophysical Research: Space Physics, 124(5), 3637-3649.