トウガラシの辛味レベルを変化させる遺伝子変異を発見 -激辛?中辛?辛くないを作り分ける-

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田中義行 農学研究科准教授は、岡山大学、城西大学と共同で、トウガラシの辛味レベルを変化させる遺伝子変異を同定しました。

トウガラシの辛味の强弱は、辛味成分カプサイシノイドの含量によって决まっています。トウガラシには様々な系统?品种があり、カプサイシノイド含量について大きな系统间差が认められますが、その含量の违いを决定している分子メカニズムはほとんど分かっていません。そのため、トウガラシ类の育种において、辛味レベルを调整することは困难でした。

今回、本研究グループは、辛味成分合成経路の一遺伝子putative aminotransferase( pAMT )のトランスポゾン挿入位置の仅かな违いが、辛味レベルを変化させることを明らかにしました。 pAMT はカプサイシノイドの生合成量を决める蛇口のような遗伝子であり、トランスポゾンの位置でその蛇口の缔まり具合が変わることがわかりました。

见つかった様々な変异型 pAMT が、トウガラシの辛味レベルを自在に调整する育种に活用されることが期待されます。

本研究成果は、2019年7月19日に、国際学術誌「The Plant Journal」のオンライン版に掲載されました。

図:様々な変异型 pAMT によるトウガラシの辛味レベルの调整

详しい研究内容について

书誌情报

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Yoshiyuki Tanaka, Takaya Asano, Yorika Kanemitsu, Tanjuro Goto, Yuichi Yoshida, Kenichiro Yasuba, Yuki Misawa, Sachie Nakatani, Kenji Kobata (2019). Positional differences of intronic transposons in pAMT affect the pungency level in chili pepper through altered splicing efficiency. The Plant Journal, 100(4), 693-705.