西村幸男 医学研究科准教授(現?東京都医学総合研究所プロジェクトリーダー)、加藤健治 国立長寿医療研究センター室長らの研究グループは、手の運動機能を持たない脳領域に「人工神経接続システム」を使って、新たに運動機能を付与することに成功しました。
通常、脳梗塞からの机能回復は1か月以上の悬命なリハビリにより実现する场合があります。しかし、本研究では、人工神経接続システムを利用し始めてから10分程度で麻痺した手を自分の意志で动かせるようになりました。
その际、人工神経接続システムへの入力の源になる大脳皮质の脳活动は、麻痺した手の运动が上达する过程に対応して変化し、手の运动を司る脳领域が小さく集中するように脳活动の适応が起こりました。また、脳梗塞前の脳领域の役割に関わらず、手以外の运动を司る脳领域や感覚机能を司る体性感覚野であっても、人工神経接続システムを介して手の运动をコントロールする机能を持たせることができました。
本研究成果は、脳梗塞患者や脊髄损伤患者にとって、失われた运动机能を再获得するための革新的な治疗法となり、実质的な临床応用が期待されます。また、コンピューターと脳を融合させる医工学融合による新たな治疗へ繋がるものと考えられます。
本研究成果は、2019年10月16日に、国際学術誌「Nature Communications」のオンライン版に掲載されました。

図: 脳と筋肉を繋ぐ人工神経接続システム
详しい研究内容について
书誌情报
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Kenji Kato, Masahiro Sawada and Yukio Nishimura (2019). Bypassing stroke-damaged neural pathways via a neural interface induces targeted cortical adaptation. Nature Communications, 10:4699.