南贵司 エネルギー理工学研究所 准教授、長﨑百伸 同教授、 釼持尚輝 東京大学助教 らの研究グループは、超高温プラズマを闭じ込める断热层の位置を自在に制御する手法を発见しました。
核融合エネルギーは太阳と同じ原理を用いて、海水中に豊富に存在する水素からエネルギーを生成する手法です。核融合エネルギーの実现には超高温の水素プラズマを生成する必要があります。プラズマの中にも温度を闭じ込めておく「魔法瓶」のような断热层を作ることができますが、これまでの研究では中心に近いところに断热层があったため高温の领域が狭いという问题がありました。
今回、本研究グループは、本学にあるヘリオトロン闯装置を用いて、水素プラズマの中心部分の断热层で闭じ込められた约2000万度の狭い超高温领域を、1万分の1秒で瞬时に拡大させ、プラズマ全体に広げることに世界で初めて成功しました。
今回発见した手法は、现在フランスで建设中の核融合実験炉滨罢贰搁や将来の核融合発电炉において重要な运転制御の手法として期待されます。
本研究成果は、2020年1月8日に、国際学術誌「Scientific Reports」のオンライン版に掲載されました。
図:(础)磁気岛の出现前后の电子温度分布の変化。(叠)プラズマ电流と输送障壁の位置の関係。
详しい研究内容について
书誌情报
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N. Kenmochi, T. Minami, T. Mizuuchi, C. Takahashi, G. M. Weir, K. Nishioka, S. Kobayashi, Y. Nakamura, H. Okada, S. Kado, S. Yamamoto, S. Ohshima, S. Konoshima, Y. Ohtani & K. Nagasaki (2020). Reformation of the Electron Internal Transport Barrier with the Appearance of a Magnetic Island. Scientific Reports, 10:5.
- 日刊工業新聞(1月14日 23面)に掲載されました。