角膜?オン?チップの開発に成功 -「まばたき」も再現-

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亀井謙一郎 高等研究院 物质-细胞统合システム拠点(颈颁别惭厂=アイセムス) 准教授 、Rodi Abdalkader 同特定助教は、微細加工技術を駆使して、ヒトの角膜構造を細胞培養系で再現するデバイスの開発に成功しました。

透明な组织である目の角膜が病気になると、浊るなどの视覚障害が起き、时には失明などの可能性があります。そのような病気を治疗するために、点眼液などの治疗薬が开発されていますが、ウサギなどの実験动物とは、ヒトへの効能や毒性が予想できませんでした。これは実験动物との种间差だけでなく、目のまばたきの频度にも违いがあるためでした。

そこで本研究では、マイクロメートルほどの非常に小さいものを加工できる微细加工技术を応用した「マイクロ流体デバイス」に着目しました。このデバイスを用いることによって、ヒトの体の中における血管网や组织を再现することができます。このデバイスにヒト由来の角膜上皮细胞を培养し、更に、细胞培养液を行き来させることによって、まばたきも再现した「ヒト角膜モデル」の开発に成功しました。

本研究成果は、新しい角膜治疗薬の开発に贡献できるだけでなく、动物代替法として、実験动物を削减することが期待されます。

本研究成果は、2020年3月11日に、国際学術誌「Lab on a Chip」のオンライン版に掲載されました。

図:本研究のイメージ図(イラスト:高宮泉水 iCeMS特定助教)

详しい研究内容について

书誌情报

【顿翱滨】

Rodi Abdalkadera and Ken-ichiro Kamei (2020). Multi-corneal barrier-on-a-chip to recapitulate eye blinking shear stress forces. Lab on a Chip, 20(8), 1410-1417.