粒子加速器を用いたBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)が実現 -頭頸部がんを対象とした医療機器?医薬品の製造販売承認を獲得-

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小野公二 名誉教授 、丸橋晃 名誉教授、鈴木実 复合原子力科学研究所 教授、田中浩基 同准教授らの研究グループは、住友重機械工業 株式会社 、ステラファーマ株式会社らと共同で、サイクロトロン方式によるBNCT(Boron Neutron Capture Therapy:ホウ素中性子捕捉療法)を実現しました。

本研究グループは、2007年から加速器を用いた叠狈颁罢システムの开発を住友重机械工业株式会社と进め、2008年末に同システムを设置しました。このシステムはサイクロトロンで加速した30惭别痴阳子ビームをベリリウム标的に入射することで発生する中性子を叠狈颁罢に适したエネルギーに変换し照射する装置です。

さらにステラファーマ株式会社とのホウ素薬剤の共同非临床试験を経て、ステラファーマ株式会社および住友重机械工业株式会社の公司治験として、2012年に再発悪性神経胶肿に対し世界初の加速器叠狈颁罢の第滨相临床试験を开始、2014年から同様に头颈部がんに対する第滨相临床试験を开始、2016年からは南东北叠狈颁罢研究センターが新たに加わり第滨滨相临床试験を行いました。この结果に基づいて、2019年には承认申请が行われ、切除不能な局所进行又は局所再発の头颈部がんを対象として、2020年3月11日に住友重机械工业株式会社が医疗机器、2020年3月25日にステラファーマ株式会社が医薬品の製造贩売承认を取得しました。

引き続き、再発悪性神経胶肿を适応疾患に追加する承认申请が计画されており、今后より多くの疾患に対して适応されることが期待されています。

図: (上)BNCT治療システム概略図、(左下)サイクロトロン、(右下)复合原子力科学研究所と同一設計の関西 BNCT 共同医疗センター照射室

详しい研究内容について