西村智贵 工学研究科特定助教、秋吉一成&苍产蝉辫;同教授の研究グループは、温度応答性両亲媒性グラフトポリマーを开発し、この高分子が自己组织化构造を记忆する事やそのサイズを自在に制御できることを见出しました。
天然のタンパク质は、ポリペプチド锁が折り畳まれた自己组织体で、その构造は配列に依存して一义的な立体构造を取ります。一方で、人工高分子锁の折り畳みによる自己组织化では、そのような构造形成は困难でした。本グループでは、多糖と温度応答性高分子からなる高分子が、自発的に折り畳まれて特定のサイズのベシクル构造を形成する事、そのサイズはポリマー浓度を変える事で自在に调整できる事を见出しました。さらに、このベシクルを冷却して崩壊させても、再度温めれば全く同じサイズのベシクル构造に復元し、ベシクル构造を记忆している事を明らかにしました。
今回开発した高分子の自己组织化法は、特定の构造の分子集合体を自在に作り分ける新しい分子组织化技术を提唱するもので、ドラッグデリバリーシステムにおける优れた薬物运搬体の创出につながると期待されます。
本研究成果は、2020年6月7日に、国際学術誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン版に掲載されました。
図:本研究のイメージ図
详しい研究内容について
书誌情报
【顿翱滨】
Tomoki Nishimura, Shen Shishi, Yoshihiro Sasaki, and Kazunari Akiyoshi (2020). Thermoresponsive Polysaccharide Graft Polymer Vesicles with Tunable Size and Structural Memory. Journal of the American Chemical Society, 142(27), 11784-11790.
- 読売新聞(7月9日 22面)に掲載されました。