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坂崎貴俊 理学研究科助教はハワイ大学と共同で、地球大気の共鳴振動を網羅的に検出することに成功しました。
楽器が奏でる心地よい音色は、楽器固有の周波数で生ずる共鸣振动のハーモニーによって生み出されます。地球大気における共鸣振动は気圧の波という形で表れ、あるものは东から西へ、あるものは西から东へと地球上を伝播します。その存在は、19世纪の物理学者であるピエール=シモン?ラプラスの洞察を嚆矢とする大気力学理论の中で予测されてきました。しかしその一方で现実大気中の共鸣振动の検出は、これまでごく一部の低周波なものに限られてきました。
本研究では、过去38年分の全球大気データセットの详细な分析により、大気中の共鸣振动を広い周波数领域にわたって多数検出することに成功しました。地球大気も梵鐘のように「鸣り响いている」のです。本成果は大気科学における古典的问题を最终的に解决するものであるのみならず、地球大気中の波の生成?减衰过程の理解深化に繋がることが期待されます。
本研究成果は、2020年6月30日に、国際学術誌「Journal of the Atmospheric Sciences」に掲載されました。
図:地球大気の共鸣振动の水平构造(2例)
详しい研究内容について
书誌情报
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Takatoshi Sakazaki, Kevin Hamilton (2020). An Array of Ringing Global Free Modes Discovered in Tropical Surface Pressure Data. Journal of the Atmospheric Sciences, 77(7), 2519-2539.