小笠原諸島の聟島列島から新種の植物を発見 -聟島列島初の固有植物ムコジママンネングサ-

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伊東拓朗 農学研究科?日本学術振興会特別研究員(現?東北大学助教)、後藤雅文 東京都小笠原支庁 東京都レンジャー(現?環境省奄美群島国立公園管理事務所レンジャー)、中野秀人 同職員(現?東京都環境局職員)、國府方吾郎 国立科学博物館研究主幹らの研究グループは、小笠原諸島の聟島(むこじま)列島から新種の植物を発見し、「ムコジママンネングサ」と名付けました。

本种は、これまで同诸岛の聟岛?父岛列岛に分布する絶灭危惧种のムニンタイトゴメとされてきましたが、形态比较や遗伝子解析などの结果から、聟岛列岛产のものは新种であることがわかりました。同诸岛の父岛?母岛列岛には、それぞれ独自に进化した植物(固有种)が知られていますが、聟岛列岛からはこれまで植物の固有种は确认されておらず、本种が初の报告となります。聟岛列岛の植物は过去に野生化したヤギの食害により壊灭的な被害を受けましたが、本种は海岸の断崖絶壁に生育することなどから、ヤギの食害を免れて生き残ってきたと考えられます。本种の存在は、聟岛列岛もまた他の岛々と异なる独自の生物相を発达させてきたこと示す重要なものです。

本研究成果は、2020年6月25日に、国际学术誌「笔贬驰罢翱罢础齿础」のオンライン版に掲载されました。

図:新种のムコジママンネングサ(写真提供: 后藤雅文)

详しい研究内容について

书誌情报

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TAKURO ITO, MASAFUMI GOTO, HIDETO NAKANO, GORO KOKUBUGATA (2020). A new species of succulent plants from the Muko-jima group of the Bonin Islands, Japan: Sedum mukojimense (Crassulaceae). Phytotaxa, 450(2), 188-198.