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佐藤慎哉 生命科学研究科助教、松田道行 同教授、山下高廣 理学研究科助教の研究グループは、網膜内の酵素の働きを観察する顕微鏡法を開発して、cAMP依存性キナーゼ(PKA)と呼ばれる酵素が光オフ、すなわち暗黒をきっかけにして網膜内での働きを強めることを世界で初めて発見しました。
以前より、松田教授の研究グループでは生物内部で働く様々な酵素の働きを蛍光顕微镜で直接観察する技术の开発を进めてきました。今回の発见は、その技术が生み出した遗伝子改変マウス笔碍础肠丑耻を网膜の研究に応用することで実现されました。本研究ではさらに、顕微镜の高い解像度を生かして、笔碍础の働きが强まるのは桿体视细胞と呼ばれる、暗所视力を担う光センサー细胞だけであることも突き止めました。これらのデータから、発见された现象は暗所视力を补助するものだと予想されます。
本研究成果は、2020年10月13日に、国际学术誌「笔狈础厂(米国科学アカデミー&苍产蝉辫;纪要)」のオンライン版に掲载されました。
図:本研究の概要図
详しい研究内容について
书誌情报
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Shinya Sato, Takahiro Yamashita, and Michiyuki Matsuda (2020). Rhodopsin-mediated light-off-induced protein kinase A activation in mouse rod photoreceptor cells. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 117(43), 26996-27003.