高田穣 生命科学研究科 教授、牟安峰 同研究科 教务补佐员らの研究グループは、 生命科学研究科?附属放射线生物研究センター の所属であった佐々木正夫 名誉教授が収集した患者サンプルのゲノム解析を発端に、いままで見逃されていた新たな遺伝性再生不良性貧血症である「ADH5/ALDH2 欠損症」を発見しました。
遗伝性の再生不良性贫血は、小児の重症难病で、白血病への进行も多く、その解明は医学?生命科学の重要な研究课题です。
ALDH2はアルコールからできるアセトアルデヒドを分解する酵素であり、その遺伝子は変異によってお酒が飲めない体質となる有名なものです。ALDH2 の変異自体は日本人の~50%が持っています。ADH5/ALDH2 欠損症の患者たちは、ALDH2に加えてホルムアルデヒド(=ホルマリン)分解酵素の ADH5が変異して、体内のホルマリン分解ができなくなり、そのために再生不良性貧血になることを解明しました。ALDH2も実はホルマリンを分解していたのです。この発見によって、いままで診断がつかなかった?群の患者の診断がつき、より的確な治療が行えます。
本研究グループは、患者から颈笔厂细胞を作成して研究し、现在続报の论文を投稿中であり、今后、颈笔厂细胞と新开発の薬物等を利?して治疗法研究を进めていく予定です。
本研究成果は、2020年11月4日に、国際学術誌「Molecular Cell」のオンライン版に掲載されました。
図:本疾患の概要図
详しい研究内容について
书誌情报
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Felix A. Dingler et al. (2020). Two Aldehyde Clearance Systems Are Essential to Prevent Lethal Formaldehyde Accumulation in Mice and Humans. Molecular Cell, 80(6), 996-1012.e9.
- 朝日新聞(11月18日 28面)、産経新聞(11月7日夕刊)、日刊工業新聞(11月4日 25面)および読売新聞(12月18日 33面)に掲載されました。