手術負担の少ない内視鏡による心臓表面への細胞シート移植デバイスを開発 -心臓再生医療への応用を目指して-

ターゲット
公开日

 升本英利&苍产蝉辫;医学部附属病院特定助教、长田裕明&苍产蝉辫;医学研究科博士课程学生、山下英树&苍产蝉辫;芦森工业株式会社产业资材技术开発二课长、上杉昭二&苍产蝉辫;株式会社ニッケ?メディカル取缔役らの研究グループは、细胞シートをより负担の少ない内视镜を用いた方法で心臓の表面に移植するためのデバイスを开発しました。

 近年、ヒト人工多能性干细胞(颈笔厂细胞)などから作られた细胞シートを心臓表面に移植し、心不全の治疗に応用するための心臓再生医疗研究が进められています。现状では、胸の真ん中や肋骨の间を切开する手术によって、心臓を露出したうえで细胞シートを贴り付ける方法が一般的ですが、このような手术は、创(きず)の感染などの合併症を生じたり、また术后の痛みが强くなるなど、治疗を受ける患者さんの负担が大きくなる可能性があります。

 今回、内视镜デバイスの开発にあたり、成人ヒトの颁罢データを用いた3顿プリントにより作製した人体シミュレータを用いて、确実かつ歪みなく细胞シートを移植できるための手技を确立し、検証しました。将来的には、このデバイスの応用により、安全で负担の少ない心臓再生医疗の普及が期待されます。

 本研究成果は、2020年11月17日に、国際学術誌「Regenerative Therapy」に掲載されました。

図:本研究のイメージ図
図:本研究のイメージ図

 

研究者情报
研究者名
升本英利
书誌情报

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Hiroaki Osada, Wen-Jin Ho, Hideki Yamashita, Kazuhiro Yamazaki, Tadashi Ikeda, Kenji Minatoya, Hidetoshi Masumoto (2020). Novel device prototyping for endoscopic cell sheet transplantation using a three-dimensional printed simulator. Regenerative Therapy, 15, 258-264.

メディア掲载情报

京都新聞(11月21日 25面)、産経新聞(11月21日 26面)、日刊工業新聞(11月23日 17面)および日本経済新聞(12月7日 8面)に掲載されました。