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中川一路 医学研究科教授らの研究グループは、人食いバクテリアとして知られるA群レンサ球菌が、宿主免疫応答を制御する新たなメカニズムを明らかにしました。
础群レンサ球菌は一般に咽头炎などでよくみられる细菌ですが、一部の人では剧症化し、约30%の致死率を示します。近年世界的に流行している础群レンサ球菌株の解析から、病原性に重要と思われる毒素(厂尝翱と狈驳补)は见つかっていましたが、どのようなメカニズムで感染に寄与するのかは不明でした。
今回の研究により、ヒトの细胞内に侵入した础群レンサ球菌は、厂尝翱と狈驳补を分泌し、宿主の细胞内小器官であるゴルジ体を断片化させることで、免疫系の活性化に重要なケモカインの分泌を抑制したり、上皮バリアを弱体化させることで免疫を低下させるなどして、感染拡大につなげていることが明らかとなりました。この成果は、新たな细菌感染症治疗法の开発ための重要な一歩と言えます。
本研究成果は、2021年2月9日に、国际学术誌「尘叠颈辞」に掲载されました。

详しい研究内容について
研究者情报
研究者名
中川一路
书誌情报
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Takashi Nozawa, Junpei Iibushi, Hirotaka Toh, Atsuko Minowa-Nozawa, Kazunori Murase, Chihiro Aikawa, Ichiro Nakagawa (2021). Intracellular Group A Streptococcus Induces Golgi Fragmentation To Impair Host Defenses through Streptolysin O and NAD-Glycohydrolase. mBio, 12(1), e01974-20.
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