葉の光合成活性を迅速に測定する装置の開発 -光合成ビッグデータ解析を可能に-

ターゲット
公开日

 田中佑 農学研究科助教、安達俊輔 茨城大学助教、株式会社マサインタナショナルらの研究グループは、植物の葉の光合成活性を従来に比べて飛躍的に効率よく測定する測定装置を開発しました。

 植物の叶の光合成は、大気中の颁翱2から有机物を合成することで地球上の炭素循环や作物生产の根本をなす、きわめて重要なプロセスです。しかしこれまで、光合成の活性を示す颁翱2吸収速度を测定するには多くの时间と労力が必要でした。本研究では、新たに开発した高性能颁翱2浓度センサーと、叶による颁翱2吸収をより直接的に検知する新たな测定理论を组み合わせることにより、新型の光合成测定装置「惭滨颁-100」を开発しました。惭滨颁-100は现行の光合成测定装置と比べ、同等の精度を保ちつつ数倍以上の効率で颁翱2交换速度の测定が可能であることを実証しました。これによって、自然界に存在する多様な陆上植物あるいは作物品种の光合成活性を大量に测定することが可能となり、将来的には光合成の仕组みをより深く理解し、强化することにつながると期待されます。

 本研究成果は、2021年6月7日に、国際学術誌「Functional Plant Biology」のオンライン版に掲載されました。

本研究の概要図
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研究者情报
研究者名
田中佑
书誌情报

【顿翱滨】

Yu Tanaka, Kazuki Taniyoshi, Ayumu Imamura, Ryo Mukai, Shun Sukemura, Kazuma Sakoda, Shunsuke Adachi (2022). MIC-100, a new system for high-throughput phenotyping of instantaneous leaf photosynthetic rate in the field. Functional Plant Biology, 49(5-6), 496-504.

メディア掲载情报

毎日新聞(6月16日 23面)に掲載されました。