AI技術による新規酸化物の発見 -未発見物質の合成条件もピンポイントで予測-

ターゲット
公开日

 林博之 工学研究科助教、田中功 同教授らの研究グループは、本研究グループが開発した合成条件推薦システムと1,500件規模の並列合成実験データに基づいて、数万件の未実験条件における合成可能性を評価し、上位300件の検証実験により2つの新規酸化物を発見しました。

 计算材料学や人工知能(础滨)を活用した新规物质の予测研究は加速的に进んでいます。しかし、その合成には合成研究者による勘と経験に基づく多くの试行错误的な実験が必要であり、物质探索のボトルネックとなっていました。

 本研究で开発した手法により、约6万通りの合成条件から、谁も発见していない新规物质であってもその合成条件を的确に予测することが可能であり、実际に2つの新规物质の合成に成功しました。マテリアルズ?インフォマティクス分野に突破口をもたらすと期待されます。

 本研究成果は、2021年9月27 日に、国際科学誌「Journal of the American Ceramic Society」のオンライン版に掲載されました。

本研究のイメージ図
図:本研究のイメージ図
研究者情报
研究者名
林博之
研究者名
田中功
书誌情报

【顿翱滨】

Hiroyuki Hayashi, Keita Kouzai, Yuta Morimitsu, Isao Tanaka (2022). Synthesis-condition recommender system discovers novel inorganic oxides. Journal of the American Ceramic Society, 105(2), 853-861.

メディア掲载情报

日刊工業新聞(10月7日 22面)に掲載されました。