睡眠时无呼吸患者に対する远隔モニタリングを用いた减量支援―远隔医疗の新たなエビデンスの确立―

ターゲット
公开日

 闭塞性睡眠时无呼吸(翱厂础)の标準治疗である持続気道阳圧(颁笔础笔)疗法では、医疗者が患者さんの机器の使用记録を远隔でモニタリングし、管理?指导することが、机器使用のアドヒアランス向上に有効であることが报告されています。しかし、翱厂础の患者さんは高い确率で肥満や高血圧といった生活习惯病を合併するため、颁笔础笔疗法のみならず生活习惯への介入を含めた包括的な诊疗アプローチが重要です。

 今回、村瀬公彦 医学研究科特定助教(現:トロント大学リサーチフェロー)、陳和夫 同特定教授(現:日本大学教授、京都大学医学研究科特任教授(非常勤))、平井豊博 同教授、権寧博 日本大学教授らを中心とする共同研究チームは、CPAP遠隔モニタリング中のOSA患者さんの肥満に対して、日々の体重?血圧?歩数データを遠隔モニタリングし、管理?指導することの有用性を明らかにする研究を行いました。

 まず、研究开始时に、インターネット回线を通じて测定データを送信できる体重计?血圧计?歩数计を全参加者に贷与し、日毎の测定データの送信および减量を促しました。その后、(1)颁笔础笔の使用记録のみを医疗者が远隔モニタリングして、管理?指导する群(通常远隔モニタリング群)と、(2)颁笔础笔の使用记録に加え、体重?血圧?歩数のデータも远隔モニタリングして、管理?指导する群(远隔减量指导群)の2群に无作為に割り付けし、半年间経过を観察しました。结果、远隔减量指导群にて、より多くの参加者が减量に成功し、毎日の歩数についても通常远隔モニタリング群を上回っていました。远隔モニタリングを行い管理?指导する対象を颁笔础笔データだけではなく、患者さんが自身で测定できる体重?血圧?歩数といった项目も加えることで、患者さんの健康管理を促进できる可能性が示されました。

 本研究成果は、2022年8月20日に、胸部疾患専门医会誌「颁贬贰厂罢」にオンライン掲载されました。

文章を入れてください
体重?血圧?歩数を远隔モニタリングし、管理?指导した方が减量効果が大きかった

研究者のコメント

「この研究により、远隔医疗の有用性を示すエビデンスが新たに追加され、翱厂础の患者さんの包括的な诊疗アプローチに新たな选択肢が加わったと考えています。远隔モニタリングを用いて、参加者と担当医が定期的に日々のデータを共有し目标体重を再确认するという方法で、多くの参加者で减量目标を达成することができました。栄养指导や运动疗法には医疗者の専门知识が必要で、时间も要することから、今回のような単纯な方法で多くの方で减量が达成できたことの临床的意义は大きいと考えています。しかし、研究とは违う実际の日常诊疗の中で、この方法を実践していくためには、通信インフラの确立をどうするのか、费用対効果はどれくらいなのか、远隔モニタリングが日常医疗で普及するために健康保険制度へ导入できるのかなど解决するべき问题は山积しています。解决の糸口を探るべく、今后も地道に検証を継続していく予定です。」(陈和夫)

研究者情报
研究者名
平井 豊博
书誌情报

【顿翱滨】

Kimihiko Murase, Takuma Minami, Satoshi Hamada, David Gozal, Naomi Takahashi, Yoshinari Nakatsuka, Hirofumi Takeyama, Kiminobu Tanizawa, Daisuke Endo, Toshiki Akahoshi, Yasutaka Moritsuchi, Toru Tsuda, Yoshiro Toyama, Motoharu Ohi, Yasuhiro Tomita, Koji Narui, Naho Matsuyama, Tetsuro Ohdaira, Takatoshi Kasai, Tomomasa Tsuboi, Yasuhiro Gon, Yoshihiro Yamashiro, Shinichi Ando, Hiroyuki Yoshimine, Yoshifumi Takata, Akiomi Yoshihisa, Koichiro Tatsumi, Shin-ichi Momomura, Tomohiro Kuroda, Satoshi Morita, Takeo Nakayama, Toyohiro Hirai, Kazuo Chin (2022). Multimodal telemonitoring for weight reduction in sleep apnea patients: A randomized controlled trial. Chest, 162(6), 1373-1383.