木星で超大型の衝突闪光现象を発见?京大のとある屋上の小さな望远镜による大発见?

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 有松亘 白眉センター特定助教を中心とする研究グループは、2021年10月15日22時14分(日本時間)に、木星への小天体の衝突、すなわち木星大気圏突入による巨大閃光現象、『火球』を発見しました。こうした衝突閃光はこれまで専用の観測装置による詳細な観測がなされたことがなく、閃光現象を『狙った』観測によって木星での衝突閃光の発見に成功したのは史上初めてです。

 今回、京都大学吉田キャンパス施设屋上に设置した小型観测システム『笔翱狈颁翱罢厂(ポンコツ)』を使用し、史上最も详细な衝突闪光の动画観测データの取得に成功しました。この动画データから、闪光を司る衝突によって放出されたエネルギーが过去に地上から観测された木星闪光现象と比较しても10倍程度大きく、1908年に地球で発生した、『ツングースカ大爆発』とよばれる小天体爆発のエネルギーに匹敌することが判明しました。今回の発见は、木星に衝突していると推定される太阳系外縁部の小天体が豊富に存在することを示唆し、さらに地球のような大気を持った天体への小天体衝突の际のリスクについて新たな知见を与えるものです。

 本研究成果は、2022年9月13日から新潟大学で開催される日本天文学会秋季年会で発表されます。また本研究成果については、2022年6月28日に、国際学術誌「The Astrophysical Journal Letters」にオンライン掲載されました。

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京大屋上の望远镜笔翱狈颁翱罢厂によって撮影された、2021年10月15日の木星闪光(中央やや右上の辉点)
颁谤别诲颈迟:有松亘(京都大学)

研究者のコメント

「笔翱狈颁翱罢厂プロジェクトはコロナ祸で気軽に観测远征ができない时に思いついたものです。高尚で気品のあるプロジェクト名をつけたところで、実际は中学生の时に望远镜とデジカメを使って木星を観测していたころと代わり映えがしないことをやっていました。结果として今回の発见につながりました。『バカなアイデアも上手くいけばすばらしいアイデアになる』とはよくいったものですが、20年前からやっていることに进歩のない自分にはうんざりしますね。」(有松亘)

研究者情报
研究者名
有松 亘
书誌情报

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【书誌情报】
Ko Arimatsu, Kohji Tsumura, Fumihiko Usui, Jun-ichi Watanabe (2022). Detection of an Extremely Large Impact Flash on Jupiter by High-cadence Multiwavelength Observations. The Astrophysical Journal Letters, 933(1):L5.

メディア掲载情报

京都新聞(9月13日 29面)、日本経済新聞(9月13日 夕刊11面)、産経新聞(10月10日 20面)、日本経済新聞(10月12日 夕刊11面)および朝日新聞(10月24日 夕刊3面)に掲載されました。

関连部局