安井康夫 農学研究科助教は、かずさDNA研究所、近畿大学、国立遺伝学研究所と共同で日本を代表するトウガラシのひとつ「鷹の爪(タカノツメ)」のゲノムを解読しました。
南米原产のトウガラシは、室町时代后期に日本に伝わり、各地でさまざまな地域品种が诞生しています。「鹰の爪」は江戸时代から栽培されていた在来系统のひとつですが、数あるトウガラシの中でも「鹰の爪」が香辛料として人気を博した理由や、どのような経纬で日本全国に広まったのかはわかっていません。
今回、「鹰の爪」の全ゲノムを解読し、12本の染色体の顿狈础配列(合计30亿塩基対)を高精度に决定しました。そして、「鹰の爪」以外の14系统のトウガラシのゲノム情报と比较して、染色体构造の违いや塩基配列の违いを多数明らかにしました。
これらの情报から、「鹰の爪」が日本で広がった経纬が明らかになるかもしれません。さらに、「鹰の爪」がもつ强い抗ウイルス活性の利用や、多様なトウガラシを生み出すための品种改良が进むと期待されます。
本研究成果は、2022年12月25日に、国際学術雑誌「DNA Research」にオンライン掲載されました。

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【书誌情报】
Kenta Shirasawa, Munetaka Hosokawa, Yasuo Yasui, Atsushi Toyoda, Sachiko Isobe (2023). Chromosome-scale genome assembly of a Japanese chili pepper landrace, Capsicum annuum ‘Takanotsume’. DNA Research, 30(1):dsac052
日刊工業新聞(1月24日 30面)に掲載されました。