メラニン生合成には、亜铅も必要だった!

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 メラニンは紫外线から肌を守る重要な物质です。一方で过剰なメラニンはシミの原因となるため、メラニン生成を抑制する成分は美白化粧品に使用されています。メラニンの生合成にはチロシナーゼと呼ばれる酵素群が机能することが知られており、チロシナーゼの活性化には铜が重要であることが知られていました。

 神戸大朋 生命科学研究科准教授、我妻拓実 同博士課程学生、木下政人 農学研究科准教授、安藤秀哉 岡山理科大学教授、橋本寿史 名古屋大学講師、Michael J. Petris ミズーリ大学教授らの研究チームは、メダカと培養細胞を用いて、メラニン生合成には銅のみならず亜鉛が重要な役割を果たすことを世界で初めて明らかにしました。これは、70年以上前より銅のみが重要であると信じられてきたメラニンの生合成に、他の金属も必要であることを明確に示した成果になります。

 本研究成果は、2023年4月18日に、国際学術誌「Communications Biology」にオンライン掲載されました。

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研究者のコメント

「罢驰搁と罢驰搁笔1は70%以上のアミノ酸配列が一致しており、金属が结合すると予想されるアミノ酸残基も全く同じですが、罢驰搁は铜酵素として、罢驰搁笔1は亜铅酵素として机能することがわかりました。このように见た目がそっくりなタンパク质が铜と亜铅という全く异なる金属をどのように识别しているのでしょうか。生体内で机能するタンパク质の30%には金属が结合していますが、それぞれのタンパク质が、どのようにして正しい金属を探し当て、结合するのかについては、ほとんど明らかにされていません。今后の解析では、メラニン生合成に関わる新たな知见を明らかにするとともに、铜と亜铅にとどまらず、生体と様々な金属の巧妙な関係性を明らかにしていきたいと考えています。」

研究者情报
研究者名
神戸 大朋
研究者名
木下 政人
书誌情报

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【书誌情报】
Takumi Wagatsuma, Eisuke Suzuki, Miku Shiotsu, Akiko Sogo, Yukina Nishito, Hideya Ando, Hisashi Hashimoto, Michael J. Petris, Masato Kinoshita, Taiho Kambe (2023). Pigmentation and TYRP1 expression are mediated by zinc through the early secretory pathway-resident ZNT proteins. Communications Biology, 6:403.

メディア掲载情报

読売新聞(4月26日夕刊 8面)に掲載されました。