三谷曜子 野生動物研究センター教授、古巻史穂 北海道大学学生、重松早紀 同学生(研究当時)、岩原由佳 同博士(研究当時)らの研究グループは、秋の北海道沿岸における鯨類の分布と海洋環境の関係を明らかにしました。
北海道沿岸域は、人间活动が盛んな地域であると同时に、鲸类が多く分布する海域です。このような场所では、人间活动と鲸类を含めた生物の保全を両立させることが必要です。そのためには存在する生物の种类や分布场所を明らかにすることが必要ですが、北海道沿岸域における鲸类の分布情报は不十分でした。そこで今回の研究では、鲸类が分布している场所とその场所の海洋环境の特徴を调べました。その结果、シロナガスクジラをはじめ5种のヒゲクジラと、シャチやマッコウクジラなど7种のハクジラが発见されました。种によって分布场所は异なっており、各种は海域の一部に偏って分布していました。また、分布に影响する要因も种によってさまざまでした。本研究成果が、鲸类の保全に役立てられることが期待されます。
本研究成果は、2023年3月2日に、国際学術誌「Regional Studies in Marine Science」にオンライン掲載されました。

「北海道にやってくる鲸类についてどこにいるのか、なぜそこにいるのかについて少し明らかにすることができました。季节や年による変化や人间活动による影响などまだ明らかになっていないことが多くあります。今后も调査、研究を続けていきたいと思います。」(叁谷曜子)
【顿翱滨】
【书誌情报】
Shiho Furumaki, Saki Shigematsu, Yuka Iwahara, Yoko Mitani (2023). Fall distribution and diversity of cetaceans along the southern and eastern coasts of Hokkaido, Japan. Regional Studies in Marine Science, 62:102913.