西村卓也 防灾研究所教授、平松良浩 金沢大学教授、太田雄策 東北大学准教授の研究グループは、GNSSデータの統合地殻変動解析により、石川県能登半島の北東部で発生している群発地震は大量の流体(約2,900万m3)が深さ16办尘程度まで上昇し、地下の断层帯内を拡散したことにより、断层帯でのスロースリップが诱発され、さらに断层帯浅部での地震活动も诱発されたことが原因と考えられることを示しました。
本研究では、能登半岛の既设の骋狈厂厂観测点に加えて、本学と金沢大学による临时観测点とソフトバンク株式会社による独自基準点のデータを统合解析することによって、最大で7肠尘の隆起を捉えるなど群発地震に伴う详细な地殻変动の时空间発展を明らかにしました。これにより能登半岛の地下で発生している现象の解明に贡献するとともに、日本列岛の他の地域でも、かつてない高い空间分解能で微小な地殻変动を捉えられることを示唆するものです。
本研究成果は、2023年6月12日に、国際学術誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されました。

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【书誌情报】
Takuya Nishimura, Yoshihiro Hiramatsu, Yusaku Ohta (2023). Episodic transient deformation revealed by the analysis of multiple GNSS networks in the Noto Peninsula, central Japan. Scientific Reports, 13:8381.
産経新聞(6月13日 26面)、読売新聞(6月14日 31面)および日刊工業新聞(6月14日 25面)に掲載されました。