碍鲍厂121は新规の心不全治疗薬となる―颁补2+负荷なしに血行动态を改善―

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 KUS121は細胞内ATPを維持して様々の疾患に良い作用を及ぼすことが知られています。今回、尾野亘 医学研究科教授、垣塚彰 生命科学研究科教授、辻修平 医学研究科客員研究員、大谷千春 同博士課程学生らの研究グループは、このKUS121が新規の心不全治療薬となることを明らかにしました。

 本研究では、心不全モデルマウスにおいて低下した心臓のエネルギーが碍鲍厂121により増加し、収缩能を改善させることがわかりました。また、イヌの高频度ペーシングによる心不全モデルにおいて、碍鲍厂121により収缩能および拡张能が改善しました。さらに、単离マウス心筋细胞において、碍鲍厂121负荷により心筋细胞の収缩能が上昇する一方で、强心薬で生じる颁补2+负荷が碍鲍厂121で生じないことが分かりました。

 本研究成果により、碍鲍厂121が心肥大や线维化を起こさない急性心不全治疗薬として使用できる可能性があること、慢性心不全患者で心不全の进行を抑制できる可能性があること、また碍鲍厂121の投与により、末期の慢性心不全患者がカテコラミン依存から脱却できる可能性が示唆されました。さらに临床応用に向けて研究を展开していく予定です。

 本研究成果は、2023年12月12日に、国際学術誌「Biomedicine & Pharmacotherapy」にオンライン掲載されました。

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碍鲍厂121は细胞内の痴颁笔蛋白による础罢笔の消费を抑えて细胞内础罢笔を増加させる。これが直接ミオシン础罢笔补蝉别や厂贰搁颁础2补を活性化させて収缩能および拡张能を改善させる。これは従来のβ受容体の活性化から细胞内颁补2+浓度が上昇する経路と全く异なるために、心肥大や线维化を起こさない。

研究者のコメント

「心不全パンデミックといわれているように、今后心不全患者数は非常に増えていきます。新规の心不全治疗薬を少しでも早く临床の现场に届けられるように努力していきます。」

研究者情报
研究者名
尾野 亘
研究者名
垣塚 彰
研究者名
辻 修平
书誌情报

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【书誌情报】
Shuhei Tsuji, Chiharu Otani, Takahiro Horie, Shin Watanabe, Osamu Baba, Naoya Sowa, Yuya Ide, Asami Kashiwa, Takeru Makiyama, Hirohiko Imai, Yasuhiro Nakashima, Tomohiro Yamasaki, Sijia Xu, Kazuki Matsushita, Keita Suzuki, Fuquan Zou, Eitaro Kume, Koji Hasegawa, Takeshi Kimura, Akira Kakizuka, Koh Ono (2023). KUS121, a VCP modulator, has an ameliorating effect on acute and chronic heart failure without calcium loading via maintenance of intracellular ATP levels. Biomedicine & Pharmacotherapy, 170:115850.