?動依存症のバイオマーカーを発? -?動依存症の?理学的特徴の解明-

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浅岡由衣 理学研究科修士課程学生、後藤幸織 霊長類研究所准教授、元武俊 特定医療法人共和会共和病院医師らの研究グループは、行動依存症患者のモノアミン物質とDNAメチル化状態が通常とは異なることを明らかにしました。

ギャンブルやインターネット?ゲームなど特定の行动に対する依存は、近年、行动依存症として社会的な注目を集めています。また、万引きなどの窃盗症、盗撮や痴汉などの性嗜好障害といった、犯罪と知りつつも繰り返し衝动的に行ってしまう行动も行动依存症であると考えられています。

本研究では、窃盗症と性嗜好障害の入院患者と健康な成人男女を対象に、血液中の、神経伝达に関连する物质であるモノアミンの测定と、血液细胞顿狈础上の遗伝子発现调节スイッチであるメチル化の状态を解析しました。その结果、行动依存症患者では、モノアミンのなかでもドーパミンに関连する物质が増加している一方、メチル化の状态は、神経细胞间のシナプス伝达や脳発达などの机能、および统合失调症?自闭症スペクトラム?知的障害?物质(薬物)依存症などの精神疾患に関连する遗伝子上で変化がみられました。これらの结果から、行动依存症には、ドーパミンによる神経伝达の変化や、薬物依存症を含むその他の精神疾患と関连するメカニズムが関わっていること、ならびに、これらの生理学的変化は、行动依存症を特定するバイオマーカーとなる可能性が示唆されます。

本研究成果は、2020年7月16日に、国際学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。

図:本研究の概要図

详しい研究内容について

书誌情报

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Yui Asaoka, Moojun Won, Tomonari Morita, Emi Ishikawa, Young-A Lee & Yukiori Goto (2020). Monoamine and genome-wide DNA methylation investigation in behavioral addiction. Scientific Reports, 10:11760.